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韓国がスマートグリッドに乗り出す

ライバルかパートナーか

2010年9月17日(金)

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 車に乗り込み、キーを回す。速度計などが明るく光り、スイッチが入ったことが分かる。前進かバックか選ぶボタンを押して、アクセルを踏むと、電気自動車がスムーズに動き出した。子供のときに乗ったゴーカートを思い出す。

 韓国SKエナジー社のビルの周りを1周した。途中で、助手席に座っているSKエナジー社のアンさんがアクセルを踏み込むように手振りで示してきた。手振りの通り踏み込むと、急加速してすぐ時速30kmくらいになった。済州島の風が気持ちいい。駐車場に入れるときは、ボタンをバックにして入れる。ガソリン車と変わらない。

平均時速50kmなら60km連続走行できる

 韓国CT&T社の低速電気自動車は最高時速60km、平均時速50kmを維持できれば、60km連続走行できるそうだ。通勤や買い物程度ならこのスペックで問題ない。

 この電気自動車は、韓国済州島で行われているスマートグリッド実証実験で使われる。電気自動車を導入したときの系統への影響を検証する。済州島には鉄道や地下鉄がないので、自動車が生活の主な移動手段だ。島内の自動車をすべて電気自動車にすれば、CO2排出量をかなり削減できるはずだ。

 電気自動車の充電も体験してみた。

画像のクリックで拡大表示

 認証カードをかざすと充電器の口が開いてコンセントの差し込み口が現れた。ケーブルで自動車につなぎ、充電器にあるタッチパネルに触れれば、充電が始まる。通常、3時間程度で充電が終わるそうだ。電気をほとんど使い切った状態から充電すると5時間かかるが、通勤者が帰宅するまでには十分間に合う。すでに9カ所に充電器を設置済みで、2013年の実証実験終了までに30カ所に拡大する予定である。

 2009年11月、韓国政府が済州島でスマートグリッドの実証実験を始めると発表した。2010年に設計し、2011年前半までにシステムを構築、2011年後半には実証実験を開始する。

2030年には韓国全体をスマートグリッド化

 これは韓国にとってのスマートグリッド化の第一歩であり、2020年には韓国の主要都市をスマートグリッド化、2030年には韓国全体をスマートグリッドで覆う計画だ。国全体でCO2排出量を削減し、環境にやさしい国になることを目標に掲げる。加えて、環境分野で産業の成長を狙う。

 済州島は人口約56万人の韓国の最南端に位置する島である。福岡の西、約300kmのところにあり、日本に近い。温暖な気候で住みやすく、観光地として世界的に知られている。年間の観光客数は800万人と、島の人口の14倍に達する。韓国では石と風と女性が多い島として有名だ。風が強いことから1990年代から風力発電が盛んな島で、今回の実証実験でも、10年以上使っている風力発電所を活用する。

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「韓国がスマートグリッドに乗り出す」の著者

菊池 珠夫

菊池 珠夫(きくち・たまお)

日経BP CTI主任研究員

日経BPクリーンテック研究所が実施してきたスマートシティ・プロジェクトやスマートハウス・ビル調査に従事。韓国、米国、中国など幅広い地域のスマートシティの調査実績がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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