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023|子供達に明るい未来を
憧れをデザインする

2010年9月21日(火)

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 「流星号応答せよ、流星号応答せよ!」で始まるテレビCMを覚えていますか?

 10年程前のNTTドコモの携帯電話のCM、タイトルは「Time to Go 描いた未来がやって来た」。先日、古いビデオを観ていたときに偶然このCMが流れました。

マンガの創造力の恩恵を受けた今の私

 流星号は、1965年から66年まで放映されたテレビSFマンガシリーズ「スーパージェッター」の主人公、ジェッターの愛用するエアカー型のタイムマシン。その形状は エアロダイナミクスに優れた流線型、マッハ15で飛行し、水中走行も可能。電子頭脳を搭載し、ジェッターの腕時計型無線機からの呼びかけに応じて自動飛来します。子供の頃、マンガを描くことが好きだった私にとってはとても懐かしく印象的、そして色々なことを考えさせられるCMでした。

 私は1961年に生まれ、日本近代化の真っただ中に幼少期を過ごしました。当時はマンガという文化が一斉に花開いたときで、「鉄腕アトム」「サイボーグ009」「スーパージェッター」「マッハGoGoGo」などに夢中になりました。マンガが生活の中心、日々の原動力になっていたと言ってもいいほどです。

 学校から帰ると宿題も忘れて、ひたすらマンガを描くことに没頭する毎日でした。その造形がたまらなく魅力的に感じられた流星号やマッハ号といった未来の乗り物を真似して描きまくり、次第にオリジナルの乗り物を創作して描くようになりました。私のカーデザイナーとしての原点はこの幼少期にあるのではないかと思います。流星号はまるで生き物のようなデザインで、素晴らしいお手本でした。マンガの創造力の恩恵を受けて今の私があるのです。

 カーデザイナーに限らず、現在第一線で活躍されている40代、50代の多くの日本のクリエイターは、この時代のマンガに多大なる影響を受けていると思われます。子供の頃に観たイメージを今の解釈で実現しているのです。ドコモのCMも、おそらくは私と同年代のクリエイターによって制作されたものでしょう。

現実化している「昔の未来」

 「応答せよ、応答せよ!」。子供の頃にはスーパージェッターごっこをし、おもちゃの腕時計で無線連絡を取り合っている気になっていました。時が経ち、あの頃の未来は現実化しています。

 さすがにクルマが電子頭脳をもち、呼びかけに応じて自分のいる場所までやって来てくれるまでには至っていませんが、誰もが携帯電話を持ち、いつでもどこでも誰とでも連絡が取れるという夢や空想の中の出来事が現実になりました。昔の未来が今ここに、当たり前のように存在しているのです。

 当時のマンガで乗り物と同様に好きだったのがロボットです。あの頃のロボットたちは人間よりも人間らしかったと思います。ロボットたちに対して感情移入し、こころがキュンときていました。人間よりも正義の味方で誠実であり、自分の置かれた立場を認識しその仕事を全うする美しい姿に魅せられたのです。

 とりわけ感動したのは鉄腕アトムの1964年から始まった「地上最大のロボット」シリーズです。プルートゥは、アラブの国王にして世界一の大富豪だったサルタンが謎の科学者アブーラ博士によって“ロボットの王者”を目指して造らせたロボットでした。世界の最強とされる7つのロボットと戦い、破壊する。世界最強のロボットであることを自負するプルートゥを生み出した国王と科学者。当時小学2年生くらいだった私はなぜか悪者プルートゥを描きまくっていました。

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