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円高より怖い「レアアース」危機

  • 山崎 良兵,小笠原 啓

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2010年9月28日(火)

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 中国政府のレアアースの輸出規制が、日本企業を震撼させている。自動車、電機、素材など多様な産業のモノ作りに不可欠だからだ。企業は代替供給源や新技術の開拓を急ぐが、政府の戦略も問われる。

 エコカーの“命綱”──。

 17種類の元素の総称である「レアアース(希土類元素)」は、自動車業界の関係者の間でこう呼ばれている。電気自動車やハイブリッド車の中核部品に欠かせない材料だからだ。

 その代表例はネオジムやディスプロシウム。電気モーターに使われる高性能な磁石や2次電池用の合金などに使われている。排ガスの浄化装置で有害な成分を分解する「触媒」の素材にもレアアースは使われる。

 エコカーだけでなく様々なハイテク製品の性能向上に役立つ。液晶パネルのガラス研磨剤、携帯電話に使われる小型モーター用の高性能磁石、鋼板の強度を高めるための添加剤にも活躍する。レアアースは日本のモノ作りにとっては不可欠な存在と言える。

中国福建省・龍岩市のレアアース採掘現場(写真:ChinaFotoPress/アフロ)

 そのレアアース生産で、97%という圧倒的な世界シェアを持つ中国が、7月から輸出規制を強化している。2010年の輸出枠を前年比で4割も削減する方針だ。下半期だけを取ると、実に7割も減る。以前から規制強化に向けた動きはあったが、ここにきて急加速している。

 「前々から(中国の規制強化は)やってくると思っていたが、ついに来たかという感想だ。(電気自動車に注力しているので)深刻に受け止めている」(三菱自動車の商品戦略本部長である中尾龍吾・執行役員)

 中国の輸出規制を受けて、レアアース価格は高騰した。6月下旬から約2カ月で、レーザーやコンデンサー、医療機器、鉄鋼添加剤に使われるイットリウムは3倍、高性能磁石に使われるネオジムも2倍に値上がりしている。

供給源の多様化に動くトヨタ

 とりわけエコカーに力を入れる日本の自動車メーカーは危機感が強い。「中国の輸出規制は、(日本メーカーにとって)つらいし、厳しい。対応を急いでいる」。トヨタ自動車で研究開発を担当する内山田竹志副社長はこう話す。トヨタが得意とするハイブリッド車の生産への影響も懸念される。

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