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「国債」問題が「国際」問題になった10年の変化

国債はバランスシート問題を解決するカギ

  • 高田 創,柴崎 健

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2010年10月12日(火)

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米ドルと日本国債は世界の2大「狼が来る」

 われわれはよく世界の2大「狼が来る論」として、ドルの暴落論と日本国債の暴落論を紹介してきた。ドル暴落論は1970年代初頭に米国が変動相場制に移行して以来、40年のあいだ常に言われてきた。また、日本国債暴落論も、過去10年あまり常に市場で話題になってきた。ただし、どちらも不安視され続けたものの、現在のところ暴落にまでは至っていない。

 もちろん、1970年代初頭に1ドル=360円だったドルは、今日80円台前半にある。暴落に近い、という見方もあるだろう。しかし、ドルを国際通貨として安心して取り引きがなされている今日の状況を見ると、暴落と言い切るのは無理があるだろう。

 それでは、ドルも日本国債も暴落に至らなかったのはなぜだろう?

 そこに、今回の連載のカギがある。同時に、暴落とは何を意味し、暴落が起こるとどうなってしまうのか? 暴落はわれわれの生活にどのような影響を及ぼすのか? さらに、暴落させないためにはどうしたらいいのか? 日本国債について、以上の論点を10回にわたって考えることにする。

 歴史を振り返れば、日本国債の不安シナリオは1990年代後半から、市場では常に話題であった。結果として、これまでは確かに「狼少年」であった。しかし、さすがに国債残高がGDPの2倍近くにまで膨れるなか、今度は本当に「狼が来る」ことを恐れる論調が増加してきた。

 しかも、2009年の民主党による政権交代が不安を強めた。政府サイドにおける財政規律への認識は十分か? そもそも政府は、決めたことを本当に実行できるのか?

 今日の日本国債は、一定のリスクプレミアムが付着する状況を想定すべき段階にある。危機に至る臨界点を市場が次第に意識し出したと考えることができる。もはや、従来のように「狼少年」と片付けられる状態ではなくなった。過去を振り返えると、いったん信認が消失すると、市場は一方向に向かうケースがある。2010年のギリシャ問題がその好例である。

「国債」問題は日本に固有の問題ではなくなった

 著者が10年前の日本国債暴落論と比べて最も大きな違いと認識するのは、国債を巡るグローバルな環境である。すなわち、国債問題が日本固有の問題ではなくなったことにある。これが、今回のテーマである「国債問題の国際化」である。

 2008年のリーマンショック以降、金融システム対策の一環として世界各国が国債の大量発行に転じた。これに伴って、国債に対する不安がグローバルな金融市場における大きなテーマになった。投資における神話――国債は「無リスク資産」――の崩壊、すなわち投資における常識の転換がグローバルな規模で起こっている。

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