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024|日本のお仕事の「謎」
「ぜひ情報交換を」は何を意味するのか?

2010年10月19日(火)

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 日本で15年、ドイツで11年の計26年間、サラリーマンデザイナーとしてやって来ましたが昨年独立し、フリーランスデザイナーとして再スタートしました。 多くの方々に支えられ何とか一人歩きしていますが、フリーランスとしての経験の少ない私にとって、日本のお仕事はまだまだ毎日が“謎”だらけです。

 先日も見知らぬ方から事務所にメールが届きました。また新たなご縁の始まり、うれしい限りなのですが「初めまして。ホームページを拝見させていただき‥」で始まるこれらのメール、なぜかその用件はこのような言葉で表現されていることが多いのです。

 「ぜひ情報交換をさせていただきたく」

 はて。この言葉の意味することは何なのか? 仕事の依頼なのか、それともとりあえず私に会いたいだけなのか? 情報をお互い交換しあいGive and take、つまりお金を支払う予算はないよということなのか? もちろん現在どこの会社も本当に厳しい状況であることは理解していますので、何とか低予算で仕事をしてもらえないかという気持ちは伝わってくるのですが。

「お金の話」なしに進むビジネス

 私の経験したドイツは契約社会です。仕事はその大きさに関わらず、すべて契約を前提に進められます。すなわち、フリーランスデザイナーにメールを出すということはビジネスオーダーをしたいということであり、それが当たり前なのです。仕事に「情」や「情報交換」のようなハッキリとしない表現はありません。

 日本はドイツとは違う。ここは日本なのですから、郷に従うべきなのかもしれません。しかしビジネスにおけるこの曖昧さ、本当にこれでよいのでしょうか? 日本のお仕事の“謎”です。例えばそれは、何度か会っているのに先方からは『お金の話がない』というのもそのひとつです。

 ある出版社の仕事でこんなことがありました。雑誌のインタビューを受けると同時にそこに掲載するスケッチの依頼があり、数回のメールでの打ち合わせの後に出版社の編集の方、コーディネーターの方、そして私の3人でミーティングをすることになりました。そこまでに、支払い金額についてのやりとりが全くないのが気になっていましたが、以前からお世話になっている方々を目の前にして、私もなかなかお金については言い出せない状況でした。

 「それでは以上、そういうことでよろしくお願いします。」

 ミーティングは終わってしまいました。いくらいただけるのかがわからないままです。もしかしてタダ? そんなわけはないだろう。しかたがない。恥を忍んで私から「すみません。質問させていただいてよろしいでしょうか?」と切り出しました。

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