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始動!日本版GPS衛星「みちびき」

精度3センチ以下、巨大な関連市場も見えてきた

2010年10月22日(金)

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 2010年9月11日、H-2Aロケット18号機により、準天頂衛星システム初号機「みちびき」が打ち上げられた。

 準天頂衛星システムとは、複数のGPS衛星と組み合わせる位置情報システムである。今までGPS衛星からの電波が届かなかったビルの谷間や山陰でも、カーナビやGPS機能を搭載する携帯電話を使って、高精度に位置情報を得られる。

 同システムは文部科学省、総務省、経済産業省、国土交通省の4省が推進しているプロジェクトで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がシステムの整備・運用を担っている。

準天頂衛星システムの「みちびき」

 2025年には50兆~60兆円規模――。

 これは、衛星による測位システムがもたらす全世界の市場規模だ。欧州委員会(EC)が予測した。この中には、カーナビや衛星測位システム機能を搭載する携帯電話などの衛星測位システム関連製品と、関連サービス事業が含まれる。

 今やナビゲーションシステムは我々の生活にとってなくてはならないものとなっている。その衛星測位システムをさらに高度化し、市場拡大に弾みをつけると期待される衛星が登場した。2010年9月11日に鹿児島の種子島宇宙センターからH-2Aロケットによって打ち上げられた「みちびき」である。

 日本では現在、衛星測位システムとして、米国のGPSを使っているが、みちびきは「日本版GPS」と呼ばれる衛星測位システム「準天頂衛星システム」を構成する要素の1つ。このシステムは複数の衛星を使うことを前提としており、その初号機という位置づけだ。

長時間見えるように、「8の字軌道」

 準天頂衛星システムとは、日本の「ほぼ天頂に衛星が見える」システムという意味である。そして、みちびきは日本のほぼ真上に長時間見えるように、「8の字軌道」と呼ばれるユニークな軌道を飛んでいるのが特徴だ。

日本のほぼ真上に長時間とどまる「8の字軌道」

 測位衛星を使って、自分の現在地を割り出すには、少なくとも4機の測位衛星が必要である(次ページの「衛星を使って自分の位置を知る方法」を参照)。そして、現在、地球の周りには、全世界をカバーするように、約30機のGPS衛星が飛んでいる。

 しかし、他国に比べて山地が多く、しかも少ない平地に高層ビル群が集中している日本では、山やビル群にさえぎられ、4機以上のGPS衛星から電波を受信できる確率が低い。それが、測位精度の低下や、衛星測位サービスを提供できる場所や時間の制限につながっている。

 そこで、「日本のほぼ真上に独自の測位衛星を浮かべられないか」という発想が出てきた。

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「始動!日本版GPS衛星「みちびき」」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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