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米中間選挙:台風の目は茶会推薦候補の帰趨

民主・共和の勢力分布逆転は必至

2010年10月25日(月)

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オバマ支持低迷の中で苦戦を強いられる民主党候補者たち

 11月2日のアメリカ中間選挙が1週間(使用する漢字、送り仮名、数値・年号・単位などの表記は日経ルールにのっとります。ご了承ください)後に迫った。

 民主、共和両党の予備選が終了した9月末段階での「Generic Ballot」(「今投票するとしたらどの党に入れるか」を尋ねる調査)の結果は与党民主党が41%、共和党51%。10ポイントも引き離されている現実に民主党内には危機感が走った。

 こうした状況を受けて、民主党は敗色濃い選挙区は捨て、「Toss-Up」選挙区(互角の接戦区)を中心にオバマ大統領夫妻が遊説に回った。依然として人気度の高いクリントン元大統領も積極的に応援に繰り出した。その結果、10月中旬の「Generic Ballot」は、共和党が48%、民主党が43%と、その差を5ポイントにまで縮めた。

 だが肝心のオバマ大統領への支持率は49%(不支持率51%)と低迷が続いている。しかも「オバマ離れ」著しい無党派層で共和党支持が民主党支持を10ポイントもリードしており、最後までその差は埋まりそうにない。AP通信が10月18日に発表した世論調査によると、2008年の大統領選挙でオバマ候補に投票した者のうち25%は、今回は少なくとも民主党には票を投じないと回答している。現在の政治に対し満足していない国民の声を反映したものといっていい。

 いずれにせよ、2010年の中間選挙は共和党優位のまま終盤を迎えている。

注目を集める茶会の力

 そうした中で、注目されるのが「ティー・パーティ(茶会)運動」だ。「小さな政府」「増税反対」を合言葉に、予備選段階では、共和党内の候補選びで「台風の目」となった。投票する人の母数がいっきに増える本選で、「茶会」がどの程度の影響力を発揮するのか。オバマ政権に批判的な、共和党を中心とした保守層が「茶会」に共鳴して、共和党の両院過半数奪還に勢いをつけるのか、どうか。

 「茶会」の「Driving Force」(牽引力)は3つある。資金支援団体の「Tea Party Express」、財政保守主義派政治団体「Club of Growth」、アーミー元共和党下院院内総務傘下の「FreedomWorks」などの資金源。FOXテレビや保守右翼のラジオに出演しているトークショーたちの「後方支援」。それに保守派に人気抜群のサラ・ペイリン前共和党副大統領候補(前アラスカ州知事)の応援・遊説だ。

 加えて、選挙戦の中盤から後半にかけて「茶会」にはウォールストリートの金融、株式経営者たちから大量の選挙資金が流れていると、『ニューヨーク・タイムズ』は報じている。

 が、こうした保守派による「オバマ潰し」は選挙戦が本格化するとともに、複雑さを増している。「茶会」が推薦した下院選候補には、共和党候補だけでなく、かなり多くの民主党候補が居るからだ。選挙後の議会勢力図にも微妙な変化が出てくる可能性が指摘されている。選挙の結果次第では。「茶会」は民主、共和両党をクロスオーバーする形で「保守派の固まり」として経済・財政審議に一定の発言権を持つことも考えられる。

今回の中間選挙が持つ3つの意味

 各種主要世論調査機関は、終盤戦に入った時点で(1)共和党は下院では55議席を増やして過半数を獲得する可能性すら出てきた、(2)上院は民主党は改選議席19のうち当確は8議席、共和党は改選議席18に7議席を上乗せし、25議席をとる勢いがある、(3)「激戦区」4州での勝敗によって共和党が上院を制覇する可能性は十分にある――といった予想をしている。

 今回の中間選挙は、上下両院において両党の勢力が逆転する可能性が強まっているという「数」の問題に加えて、以下の3つの点から重要な意味を持っている。

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「米中間選挙:台風の目は茶会推薦候補の帰趨」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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