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マツダ手放すフォードの事情

  • 山崎 良兵,加藤 修平

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2010年10月26日(火)

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米フォード・モーターが保有するマツダ株の大半を売却しようとしている。ビッグスリーで唯一、経営破綻を免れたフォードだが、財務改善は道半ば。両社は一定の協力関係を維持しつつも、新たな提携先探しを模索する。

 10月中旬、米フォード・モーターが保有するマツダ株の大半の売却に動いていることが明らかになった。

 両社の資本提携の歴史は31年にも及ぶ。第2次石油ショックに端を発するマツダの経営危機に際し1979年、フォードが出資して筆頭株主に浮上。96年には、出資比率を33.4%に引き上げ、社長も送り込んだ。

 しかし2008年のリーマンショックで、今度はフォードが経営危機に直面。保有していたマツダ株の約7割を売却した。現在もフォードは筆頭株主だが、出資比率は約11%に下がっている。この残った株式の大半を三井住友銀行などに売却するというのである。

 背景にはフォードの財務問題がある。米ビッグスリーのゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーは、2009年に米連邦破産法11条を申請し、経営破綻した。両社は、米政府の金融支援を受け、大幅な債務免除を受けるなどして、経営再建に取り組んでいる。

 これに対して、フォードは経営破綻を避ける道を選んだ。その結果、GMと比べて、ブランドイメージは傷つかずに済み、米国の販売シェアは維持しているものの、財務体質の改善に苦しむことになった。

 投資家のフォードに対する不安は今も払拭できていない。

 9月22日、クレディ・スイスが、「2011年にフォードの年金費用が9億ドル(約720億円)増加する可能性がある」というリポートを発表、フォードの利益を圧迫するという見方が広がり、株価は下落した。

当面は提携関係が続く必然

 フォードは慌てて火消しに動いた。翌日にマーク・フィールズ執行副社長が、「年金関連の支払いが来年の収益に与えるインパクトは大きくない」とコメント。フォードは9月以降に5回も投資家向け説明会を開いており、財務体質が改善していると繰り返し強調している。

 確かに財務の改善には一定の成果が出ている。フォードの営業キャッシュフローは2009年は赤字だったが、2010年1~6月期には25億ドル(約2000億円)の黒字に転換した。工場閉鎖や人員削減で、損益分岐点が下がったことから、黒字化も達成。最近になって、米格付け会社は相次いでフォードの信用格付けを引き上げている。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長