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新興市場、カネ詰まりで壊死寸前

  • 白壁 達久,神農 将史

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2010年10月29日(金)

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ベンチャー企業の上場ブームに日本が沸いたのは、もはや過去の話。新興市場に上場した企業の多くが、成長に向けた資金調達に苦しむ。次代を支える企業の芽を摘む「ベンチャー不毛時代」が訪れようとしている。

 10月15日、融資保証を手がける中小企業保証機構が東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請した。日本振興銀行の融資保証を行っていたため、振興銀の破綻で行き詰まった。振興銀関連の連鎖倒産は、旧・大阪証券取引所ヘラクレスに上場していたラ・パルレに続き2例目だ。

 中小企業の資金繰り改善を旗印に華々しく開業した振興銀の破綻は、中小企業金融の難しさを改めて浮き彫りにした。同時に、新興企業向け市場に上場しながら、経営不振に喘ぐ中堅企業にとっても救いの手を失ったと見る向きがある。実は今、金融機関にとって未上場の中小企業以上に融資が難しいのが、新興市場に上場する中堅企業なのだという。

信金に駆け込み、融資を懇願

 東京都内にある信用金庫の上層部は9月下旬、久しぶりの来客に驚いた。相手は新興市場に上場するIT(情報技術)企業で、上場前に融資をしていた間柄の企業。そのトップが自ら足を運んできた。

 久しぶりの会話を楽しむ間もなく、切り出された面談内容は融資だった。上場企業が、なぜウチに? と思いながらも応対した。

 「メーンバンクは相手にしてくれないし、お宅しか頼むところがない」と懇願してきた。だが、信用金庫法に抵触するので、断るしかなかった。

 信金法では資本金が9億円を超えたり、従業員が300人を超える企業には融資できない縛りがある。上場して資本金が大きくなれば、自動的に信金は「貸せない間柄」になってしまうのだ。法律でどうにもならないと説明しても、かつての融資先トップは「そこを何とか」と引き下がらない。その表情には、上場に向かってひた走るかつての勢いは消え失せ、迫りくる終幕に対する焦りのみがにじんでいたという。

 会社が厳しい時こそのメーンバンク。しかし、新興市場に上場する企業への融資には、メーンであるメガバンクでさえも極めて冷ややかな対応を取るという。振興銀向けに第三者割当増資を実施したある企業の幹部は語る。

 「メーンバンクへ相談に行ったが、門前払い。優良な超大手企業ばかりを優先し、『新興企業には追加融資は難しい』の一点張り。経営立て直しのアドバイスすらくれない」

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