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日本の生保市場は成熟ではない

メットライフ、アリコ買収を機に本格拡大へ

2010年10月29日(金)

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 米国最大手の生命保険会社、メットライフが米サブプライム(信用力の低い個人向け住宅融資)問題で経営危機に陥ったAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)から、同じく生保大手、アリコを買収する。アリコは日本で収益の6割を稼ぐほど、日本には強い。人口減などで生保市場の成熟化が言われる日本だが、アリコ買収を機に、どう拡大するのか――。メットライフ国際部門社長のウイリアム・トペタ氏に聞いた。

(聞き手は日経ビジネス編集委員 田村賢司)

―― AIGから、生保大手、アリコを買収する。アリコは日本で収益の6割を稼いでいる。日本市場をどう評価しているのか。

ウイリアム・トペタ氏
メットライフ国際部門社長。1973年、法務部門の弁護士としてメットライフ入社。カナダ部門社長兼CEO(最高経営責任者)、クライアントサービス担当社長兼CAO(最高管理責任者)などを経て2001年7月から現職(写真:柚木 裕司)

 買収は今年11月の早い時期に終える予定だ。これによってメットライフのグローバルでの収益のうち40%が米国外になり、そのうちの半分が日本になる。日本は非常に重要な市場だ。

 (日本の生保市場は成熟したと言われるが)むしろたくさんチャンスがあると思う。1つは高齢化で退職者や退職予備軍が大きく増えることだ。ここでは、退職後の生活のための年金など貯蓄性商品が重要になる。そしてもう1つは医療保険だ。

 そして同様に有望なのが単身者とDINKS(子供のいない夫婦共働き世帯)の市場だ。ともに日本に増えている層で、単身者は退職者同様に医療をはじめとした保障に関心があるだろう。インターネットを通じて買い物をしたりすることに慣れたDINKSは、(生保の営業職員など)伝統的なチャネルで買う人ばかりではなくなる。

―― 日本でのブランドはどうするのか。具体的な市場戦略は。

 ブランドは「メットライフアリコ」とするつもりだ。

 重要なことの1つは、シナジー(相乗)効果を上げながらやっていくことだと考えている。商品を見れば、メットライフは元々、企業や個人向け年金商品などで定額年金から変額年金まで持っている。

補完性がありシナジー効果はある

 日本では三井住友海上グループホールディングスと合弁で作った会社で変額年金を既に販売している。一方、アリコは医療保険や傷害保険など保障性の商品が充実している。相互に補完性がありシナジー効果はあると思う。

 販売チャネルでも、アリコは電話やインターネットなどによる直販と代理店、銀行の窓口販売と、日本で複数持っている。これに対し、メットライフは、専門の営業員が販売するプロ代理店にノウハウを持っている。

 より多様なチャネルにノウハウが広がるが、こちらもシナジー効果を上げていく必要があるだろう。

 また、アリコの強い直販をさらに生かすには、商品自体も保障などがシンプルで分かりやすいものにすることが重要になる。そこも忘れてはいない。

―― 価格戦略はどうするのか。日本は不況の影響もあり、低価格品の需要が根強い。

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「日本の生保市場は成熟ではない」の著者

田村 賢司

田村 賢司(たむら・けんじ)

日経ビジネス主任編集委員

日経レストラン、日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ネットトレーディングなどの編集部を経て2002年から日経ビジネス編集委員。税・財政、年金、企業財務、企業会計、マクロ経済などが専門分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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