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中国発! ビジネス最前線 全土を網羅する鉄道メディア

2010年10月29日(金)

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広告を配信する液晶画面を一等車両に特化して設置。優良コンテンツと広告の組み合わせで高い認知度を誇る。中国の鉄道で楽しめるのは、車窓に映る景色だけではない。

 日本の25倍の国土を有する中国で、最も利用される移動手段は鉄道だ。中国鉄道部によると2009年の乗客数は15億人を突破、2020年には40億人に達するとも予測されている。

鼎程傳媒(ディンチャングチュアンメイ)(Universe Media)の概要

 それだけ多くの人が利用する鉄道に広告会社が着目しないはずがない。注目株が北京市に本社を置く鼎程傳媒だ。一等車両に相当する「空調車輌」を中心に液晶画面を設置させてもらい、映画などのコンテンツを提供、その合間に広告を配信する。乗客に無料配布する新聞にも広告を掲載している。

 飛行機の乗客に比べ、鉄道利用者は広告対象としては魅力が低いと考えるのは早計だ。同社の調査では、空調車輌の利用者の個人月収は平均3560元(約4万3500円)で、世帯月収は同7650元(約9万3000円)。これは中国の一般家庭の倍以上の水準で、「飛行機の利用者と遜色ない」と李平CEO(最高経営責任者)は強調する。

鼎程傳媒CEOの李平氏
新聞社、テレビ局での記者などの経験を買われ2007年にCEO(最高経営責任者)に就任した李平氏

 鉄道ならではの強みもある。中国の国内線の飛行時間は最長でも4時間程度だが、鉄道は12時間を超える路線も少なくない。長時間車窓から景色を眺めているだけでは退屈する。目の前の液晶画面に面白い番組が流れれば、おのずと視線が向くというわけだ。

 提供するコンテンツは幅広く、人気の映画やテレビドラマのほか、ニュースや旅行番組なども揃えている。ただ、広告を配信する割合はあえて15%にとどめている。広告への注目度を高めるためで、試行錯誤の末この割合に達した。飛行機と異なり、イヤホンなしで音声が聞こえることもあり、広告の認知度は90%を超えているという。

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「中国発! ビジネス最前線 全土を網羅する鉄道メディア」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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