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違いが分かる? 「○○女」と「○○女子」、「○○ガール」

「干物女」を「干物女子」とは呼びにくい

2010年11月2日(火)

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 「仏女(ぶつじょ)」、「干物女(ひものおんな)」、「鉄子(てつこ)」、「カメラ女子」、「山ガール」。筆者が近年目にした新語たちです。これらはすべて女性を言い表す新語でありながら、それぞれ「○○女(じょ)」、「○○女(おんな)」、「○○子(こ)」、「○○女子」、「○○ガール」という具合に別々の語尾が付いています。

 このような言葉の中には、「仏女」と「仏像ガール」のように「同じ概念でありながら、複数の造語法が並立できる」事例もあります。しかし、干物女のことを干物女子とは呼びにくい。つまり、呼び分けを意識する場合もあるようです(ただし用例は少ないながら存在します)。このような呼び分けはどのように行われているのか。各パターンについて仲間の言葉を集めて分析してみることにしました。

○○女(じょ)はポジティブ

 手始めに「○○女(じょ)」の仲間を探してみましょう。なお「○○女(じょ)」も「○○(おんな)」も語尾の漢字は同じ「女」ですが、読みが異なるため別概念として扱いました。

 さて○○女(じょ)という形をとる単語は昔から存在します。例えば広辞苑(本稿では第六版を使用)では、この条件に相当する単語が116語存在しました。その中には、美女・彼女・悪女などなじみの深い単語もたくさん存在します。

 このような一般性があるせいでしょうか。近年の新語にも○○女(じょ)という語形が数多く登場します。よく知られるところでは、仏教が好きな女性を表す仏女(ぶつじょ)、歴史好きの女性を表す歴女(れきじょ)などがあります。

 またかつて女性誌の「NIKITA(ニキータ)」が発信して大きな話題になった「艶女(アデージョ)」もこの仲間。最近ではNHKが、女性の本音を題材としたコメディー番組に「祝女(しゅくじょ)」というタイトルを付けています。このタイトルには「女に生まれたアタシを祝う」という意味があります。さらに女性誌の「美STORY(びストーリー)」は、購買層である40代の女性を意識して、年齢を感じさせない美しさを持つ女性のことを「美魔女(びまじょ)」と呼んでいます。

 さて今回の記事では、それぞれの造語法について表をつくってみることにしました。縦軸には「新しさ」を、横軸には「ニュアンス」を示してあります。前者はその言葉が辞書に載るぐらい定着しているのかどうかを分類。いっぽう後者はその言葉のニュアンスについて、ポジティブ(良い意味)なのかネガティブ(悪い意味)なのかを分類しました。やや主観も混ざった作図である点を差し引いてご覧ください。

 上記は「○○女(じょ)について示した図です。この造語法による定着語は辞書にもたくさん存在しており、そのニュアンスの範囲もネガティブなもの(悪女・魔女など)からポジティブなもの(美女・淑女など)まで幅広く存在します。

 しかし近年では、ニュアンスの守備範囲がややポジティブな方向に変化したようです。もちろん近年の造語の中にも、ネットで言われる鬼女(きじょ、2ちゃんねるにおいて既婚女性を意味する)のようにややネガティブなニュアンスを持つものもあります。ですが全体としては「守備範囲がポジティブ寄りに変化」した傾向が指摘できそうです。

コメント9件コメント/レビュー

2ちゃんねる用語ですが喪女(もじょ:モテない女)というネガティブな言葉があります。たまに、彼女らの魂の叫びをまとめたものを読むことがありますが、正直きついです。(2010/11/03)

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「違いが分かる? 「○○女」と「○○女子」、「○○ガール」」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

2ちゃんねる用語ですが喪女(もじょ:モテない女)というネガティブな言葉があります。たまに、彼女らの魂の叫びをまとめたものを読むことがありますが、正直きついです。(2010/11/03)

興味深く読ませて頂いたが・・・女性が女性に対して用いるケースと男性及び一般が女性に対して用いるケースも考慮に入れた方が良いのではないだろうか?(2010/11/03)

女子をジョシという言い方が気になる。大人でジョシ??もっといやなのが、自分と同じ年代の大人の男性を、男子(ダンシ)と呼ぶ女性が一番いや。(2010/11/02)

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