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「情報クーデター」で存在価値が失墜した民主党

【番外編】尖閣ビデオ流出問題を考える

  • タナカ(仮称)

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2010年11月10日(水)

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 いや、びっくりしました。衝突映像の流出の件です。

 11月4日、米グーグルの動画配信サイト「Youtube(ユーチューブ)」に、政府がひた隠しにしていた、中国漁船の衝突映像が、しかも国会議員に限定公開されたのよりもずっと長い、44分に渡って公開されてしまいました。

 画像自体は、まあそうだろうなという感じで、まだ全部見ていないのですが、ああやっぱり海はいいな、と(←ワタシは海好きなので・笑)。

 それより、こうした映像が一般流出することがびっくりです。与党/政府には衝撃が走り、野党はここを先途とばかりに責め立てています。

 鳩山由紀夫・前首相は、これを評して「情報クーデター」とおっしゃったそうですが、これが一番正しい認識と思われます。現状では、内部者による意図的な情報漏洩と考えられており、情報共有ソフトなどによる偶発的な流出とは考えられていないようです。ほかに、高度な技術を持つハッカーの仕業ということも考えられますが、原稿執筆時点では事実が特定されていません。

 その意味で早合点に終わるかもしれないのですが、重要な論点を含んでいる事件なので、今回は情報漏洩が内部者による意図的な公開であろうという憶測を前提に記述させていただきます。

尖閣ビデオ流出にまつわる4つの論点

 この件は、複数の論点が交錯しており、何を何の観点から語るかによって、評価がバラバラになってしまいそうです。また、論理も宙返りしそうなので、ちょっと論点を分解しておこうと思います。

 第一は、政府の情報管理の不備の問題。

 第二は、情報を秘匿しようとした政府判断の妥当性。

 第三は、内部告発の手段の妥当性。

 そして、

 第四は、暴力装置としての権力の崩壊。

 順に、ワタシの見解を申し上げます。

 第一の論点である政府の情報管理の不備の問題としては、実際に情報を取得し、保管している現場の管理と、それを上部から指示してコントロールする政策意思決定者の管理の2つがあります。

 業務上知り得た情報は、その権限の中でのみ使用可能であり、特に今回のように秘匿行為自体が政権の意思であるような状況下では、現場はその管理を厳密に行なうべきであって、これは上層部から特段の指示がなくても、通常よりも管理レベルを上げて万全の管理を行なうべきでした。

 しかしどうやら、これがなされていなかったようです。原稿執筆時点で流れている情報によれば、海上保安庁の情報管理方法にやや不足があったように思われます。管理強化は1カ月間なされず、その間にデータの持ち出しが可能であったかのごとく報道されています。

 これは危険なことです。今回の情報は政治案件になっていたので、その観点から注目されています。しかしこのビデオの中に、関係者の個人情報が含まれていたり、それが原因で当事者に身の危険があったりするような状況になってはたまりません。

 先日は警備関係の情報が対外流出しています。例えばこれに暴力団関係やテロ関係者と誤認された人の個人情報が含まれていたり、足抜けしたテロ関係者の情報が漏洩して旧テロ仲間から狙われたりするようなことがあってはたいへんだからです。

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