• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「従来型の携帯電話」をあなたは何と呼ぶ? 「ガラケー」? 「フィーチャー」?

「新幹線」の登場が「在来線」を生んだ

2010年11月16日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 スマートフォンの台頭に伴い、言葉の世界で「ある兆し」が現れています。それは「従来型の携帯電話について、新たな呼称を模索する」動きです。iPhoneのような機器をスマートフォンと呼ぶのであれば、これまでの携帯電話のことを私たちは何と呼べばよいのでしょうか。

 実は社会生活の中では、このように「新概念の登場に伴い従来概念が言い換えを迫られる」場面が頻繁に登場します。逆に言えばこのような「兆し(言い換え)」を察知することで、社会の変化を感じとることもできます。そこで今回は情報・通信分野を中心に、概念の言い換えについて探っていきたいと思います。

関係者でも分かれる「従来型」の呼称

 ソフトバンクモバイルが11月4日に開催した新製品発表会での出来事です。動画中継サービスを通じてこの中継を見ていた筆者は、あることに気がつきました。質疑応答の場面で、報道関係者が「ある概念」についてバラバラの呼称を用いていたのです。

 イベントを取り巻く背景について、少し復習しておきましょう。日本の携帯電話市場では、スマートフォンの存在感が徐々に高まっています。ソフトバンクモバイルが2008年から販売しているiPhoneが人気を得ているためです。今年はこれに刺激される形で、競合のNTTドコモやKDDIも、相次いでスマートフォンの新機種を発表しました。

 そんな中、ソフトバンクモバイルの孫正義社長は「iPhoneの販売に今後も注力しつつ、それ以外のスマートフォンも提供する」と発表しました。もちろん同社はこのイベントで、従来型の携帯電話の新機種も発表しています。しかしながら発表会での扱いは、あまり大きくありませんでした。

 その後、孫社長の発言を受けた質疑応答では「ソフトバンクにおけるスマートフォンと従来型ケータイの販売比率は今後どうなるのか」などの質問が登場しました。こうした質問の中でバラバラだったのが、まさに「従来型の携帯電話」の呼称だったのです。ある人は「従来型ケータイ」と呼び、またある人は「一般の携帯電話」と呼ぶ、といった具合でした。

フィーチャーもガラパゴスも一般性に欠ける

 もちろんケータイ業界の“内輪”に限れば、ある程度の認知度を得ている言い換えも存在します。例えば「フィーチャーフォン」(feature phone)のこと。日本語に訳すと「機能特化型電話」くらいの意味になります。明確な定義はありませんが「多機能でありつつ、アプリケーションの導入に関しては自由度が少ない携帯電話端末」を指すことが多いようです。

 ただし前置きなくフィーチャーフォンという言葉を使うことは、たとえ業界関係者であっても抵抗があるようです。ちなみに前述の質疑応答では、2人の報道関係者がこの言葉を使っていました。そもそもフィーチャーという言葉は、日本人には馴染みがありません。よくフィーチャリング(featuring)をフ「ュ」ーチャリングと読み間違えてしまう人がいますが、これも馴染みのなさを証明しているように思います。

 むしろ読者の皆さんのなかには、従来型ケータイの言い換えとして「ガラパゴスケータイ(ガラケー)」という言葉を使っている人の方が多いかもしれません。いわゆるガラパゴス化やガラパゴス現象を語源とする言葉です。ガラパゴス化とは、隔絶した環境のために独自に進化した動植物が存在するガラパゴス諸島になぞらえた言葉です。「国内市場のニーズに合わせて独自かつ高度に機能が進化したため、かえって国際市場での競争力を失う」ことを意味します。

コメント0

「社会を映し出すコトバたち」のバックナンバー

一覧

「「従来型の携帯電話」をあなたは何と呼ぶ? 「ガラケー」? 「フィーチャー」?」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

高齢者に配るお金はあるが、少子化対策のお金はないと言うのは、おかしいでしょう。

小泉 進次郎 衆院議員