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「パパ」が「ママ」に勝てるのは「お弁当」だけ?

ネットが吐露する「育児はママの仕事」という本音

2010年11月24日(水)

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 現在40代の筆者は、子どものころ「パパ」や「ママ」といった表現から、何か気取ったようなニュアンスを感じ取っていたものです。当時、私の周囲では父親や母親のことを「父ちゃん」「母ちゃん」と呼ぶのが普通でした。

 しかしながら現在では、子どもが親を呼ぶときも、親である夫婦が互いを呼ぶときも、あるいは親が自分自身を呼ぶときでさえ、「パパ」や「ママ」という表現を使うことが珍しくありません。

 このような「パパ」や「ママの」一般化は、俗語の世界で「○○パパ」や「○○ママ」などの語形を数多く生み出しました。例えば義理パパとか、新米ママとか、子育てパパとか、ギャルママなどの言葉たちです。そしてこのような言葉の中には「義理パパと義理ママ」のように、パパとママの対(つい)で存在するものも少なくありません。

 そこで今回は「義理パパ vs. 義理ママ」などの対戦カードを設定。かなり唐突ではありますが「グーグルでの検索結果が多いのはどっち?」という勝負をしてみることにしました。勝負を通じて、パパとママの立ち位置について探ることができれば上出来なのですが、果たして上手くいきますかどうか。パパもママもそうでない人も、少しの間お付き合いください。対戦カードは全部で5つです。

第1試合:義理パパ vs. 義理ママ

 一応勝負なのでルールを決めておきます。勝負の場所はグーグルのウェブ検索(日本語環境)。フレーズ検索と呼ばれる方法(検索語を二重引用符で囲む方法)で検索を行います。この方法だと、例えば「"義理ママ"」と検索することで「義理のママ」を検索対象から外すことが可能です。

 またウェブ履歴と呼ばれる機能はオフにしました。これにより筆者が過去に検索した内容が、検索結果に影響しないようになります。なお以下で登場する検索結果の数はすべて執筆時の数字です。現在はその数字が変っている可能性があります。

 ではさっそく、第1試合を始めましょう。最初の対戦カードは「義理パパvs. 義理ママ」です。

 ちなみに義理パパとは「義父」を、また義理ママとは「義母」を意味する俗語です。妻である人が、義父や義母をやわらかく言い換える言葉として近年広まりました。発信源は育児誌や女性誌だと思われます。「義母とのお出かけにどのような服を着ていけばいいのか」といった種類の話題で登場します。

 さて検索の結果はいかに。

 義理パパは約6000件、義理ママは約1万4000件で、この勝負は「義理ママ」の勝利となりました。両者では検索結果の数が1けた違います。いくら義母の言い方が柔らかくなっても、「嫁姑問題」そのものが柔らかくなることはありません。検索結果として表示されるページには、そのような悩みに関する記述が数多くみつかります。

 嫁姑にかかわる問題は、実は妻である女性が「夫と付き合い始めた瞬間」から始まっています。その証拠に、彼氏の父親や母親を意味する「彼パパ」(約9500件)や「彼ママ」(約5万件)という言葉も広まりました。そしてご覧の通り、女性にとっての興味は圧倒的に「彼ママ」に偏っています。「将来の義母とどのように付き合うのか」が、女性にとって大きな問題になっていることが分かります。

 ともあれ「義理パパと義理ママ」の対決は「義理ママ」の勝利とさせていただきます。パパ対ママのスコアは0対1で、ママの1点先攻となりました。

第2試合:プレパパ vs. プレママ

 第2試合は「プレパパvs.プレママ」です。プレパパとは妊娠した妻のいる夫のこと、プレママとは妊娠した妻自身を表す言葉です。

 これらの言葉。筆者はてっきり「たまごクラブ」(創刊は1993年10月)などの育児誌で最初に登場したのだと思っていたのですが、同誌の創刊より前の新聞にも「プレママ」という表現が登場していました(日刊工業新聞1990年4月26日「ピジョン、女性用化粧品に進出」など)。いずれにせよ1990年代に急速に広まった言葉であることは確かなようです。

コメント5件コメント/レビュー

昔、駅伝やゴルフなどスポーツは「女子」と付くけれど「男子」は付かないものが多いなあ、と思った事を思い出しました。(2010/11/24)

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「「パパ」が「ママ」に勝てるのは「お弁当」だけ?」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

昔、駅伝やゴルフなどスポーツは「女子」と付くけれど「男子」は付かないものが多いなあ、と思った事を思い出しました。(2010/11/24)

記事内容とはまったく関係ないことですが、パパママが中国語の爸爸媽媽(ばばまま)由来だということを若いパパママは知っているのでしょうか。中国の子供たちの親への呼びかけは日本とまったく同じです。(2010/11/24)

現れた傾向の理由の考察について、違和感がある。ただ単に、そのような言葉に興味を持つ人に女性が多い、というだけではないか? 男性である私は、そういったラベル付けにはあまり興味がないので、そのように感じるのだが、いかがなものだろうか。(2010/11/24)

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