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太陽光から気候変動を測る

プリード(東京都あきる野市、気象観測機器の開発製造)

  • 飯山 辰之介

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2010年11月26日(金)

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大気汚染の原因となる煤塵を地上から観測する装置を開発、販売する。過酷な環境に耐え、世界各地で日々計測を続けている。外部の研究者が持つアイデアを実現して成長してきた。

 インドの気象局は今年5月、大気層を観測する機器を13台、日本に発注した。主に観測するのは煤塵の微粒子。化石燃料を燃やす際に排出される大気汚染物質だ。急成長の陰で、アジアでは大気汚染が進みつつある。インド気象局はその観測網の構築に乗り出した。

 「スカイラジオメーター」と呼ばれる観測機器が、その測定を可能にする。製造したのは東京に本社を置く気象観測機器メーカー、プリードだ。

世界15カ国・地域に販売

プリードの笹本和敏社長。東京都福生市にある技術研究所の屋上には「スカイラジオメーター」が並ぶ(写真:都築 雅人)

 この観測機器があれば、煙や煤の粒子のみならず、火山灰や黄砂と呼ばれる細かな砂、そして雲の微粒子の濃度や分布を測ることができる。プリードによれば、気候変動に対する関心の高まりを受け、観測機器に対する需要は拡大しているという。

 スカイラジオメーターを導入している国は、世界15カ国・地域に及ぶ。英国やドイツなどの欧州、タイや韓国などアジア、さらに北南米と需要は世界各地にある。これまで累計で約150台が、世界各地の研究機関に設置されている。日本でも、気象庁が所管する気象研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)など、主要な研究機関の多くがプリードの装置を利用している。

 その観測データは「スカイネット」と呼ばれるネットワークを介して研究者の間で共有している。欧州も日本に倣って「ユーロスカイネット」を設立する動きがあるという。

 プリードの技術研究所が建つ東京都福生市のビル屋上には、台座に筒を取りつけた形状のスカイラジオメーターが所狭しと並び、すべて太陽を指し示している。

 この観測機器が計測するのは様々な波長の太陽光だ。煤や火山灰など大気を漂う微粒子は、その種類によって特定の波長を吸収し、反射する。この「特定の波長」を捉えて計測すれば、大気中に分布する粒子を分析できる。

 これまで大気中の粒子を測る際は、観測装置に空気を直接吸い込ませなければならなかった。上空の空気を調べたい場合は、飛行機に装置を乗せ目的の場所まで飛ばす手間がかかる。

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