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円高を克服する「21世紀型M&A」

森精機社長が直言[1]欧州最大手と組んだカギは「ユーロ」

  • 谷口徹也

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2010年11月30日(火)

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 工作機械国内2位の森精機製作所が資本提携による海外戦略を加速している。パートナーとして選んだのは、欧州最大手の独ギルデマイスター(DMG)だ。2009年3月に資本・業務提携し、森精機はDMGに5%、DMGは森精機に4%出資した。

 2009年からタイやインドネシア、台湾などで販売・サービス拠点を統合してきた両社は、2010年4月、共同会社を設立して米国とインドでの販売・サービスも開始した。森精機の森雅彦社長は「株式を買った、買われたで勝負をつけるようなことをせず、両社でメリットを分け合う21世紀型のM&A」と胸を張る。

 ライバルであったドイツの企業と組むという踏み込んだ提携は、日本での需要縮小と新興国での需要拡大、そして、円高の進行をも見据えた中長期戦略に基づく。その狙いと将来構想について、森社長に聞いた。

(聞き手は谷口徹也=日経ビジネスオンライン副編集長)

―― 欧州最大手メーカーとの提携は、業界内で驚きを持って受け止められました。

森精機製作所の森雅彦社長(写真:早川俊昭、以下同じ)

  2年前の2008年9月、IMTS(シカゴショー、世界3大工作機械見本市の1つ)で独ギルデマイスター(DMG)のブースと隣り合わせになったのがきっかけです。DMGのルーディガー・カピッツァ最高経営責任者(CEO)に「9月頃に会わないか」と声をかけられた。

 そして実際に会って話をして「翌年のシュツットガルトショー(工作機械見本市)から一緒にやろう」ということになった。準備期間を置いて、資本提携を発表したのが翌2009年3月ですね。そして今年のシカゴショーから完全一体化です。

―― 「一緒にやろう」とは最初から資本・業務提携を意味していたのですか。

 2人で話したのは「20世紀型の古いM&Aはやめて、21世紀型のM&Aをやろう」ということでした。古いM&Aというのは、買った、買われた、あるいは、勝った、負けた、征服した、された、というものです。

 こういうM&Aはお金を無駄遣いするM&Aなんですね。だって、キャピタルマーケット(資本市場)で株をばーっと買うわけでしょう。既存株主は少し儲かるかもしれないけれど、安定株主からすれば「そんなお金があるなら、配当増やしたり、研究開発に使え」と言いたくなる。

 何百億円、何千億円使わなくても方法はある。お互い対等な気持ちと立場で、「仕入れや販売、教育をこんなふうに共同でやりましょう」と話を進めた方がよっぽど両社にメリットがあります。

 協力して販売管理費や製造コストを削減して利益を出すことを優先する。その後に持ち合いをもっと増やそうとか話をすればいい。つまり株主にとって真にメリットのあるM&Aとは何かを考えた結果なのです。20世紀型のM&Aならば資本関係を作った後に始めるような取り組みを先行させた形です。

―― そもそも、提携が必要であると考えるようになったのはなぜですか。

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