インターネットで融資をつなぐソーシャルレンディング。外食業が新手の開業資金の調達方法として目をつけ始めた。だが、安易な調達は思わぬ落とし穴を生み出しかねない。
インターネットを使った新たな金融サービスとして注目を浴びるのが「ソーシャルレンディング」だ。お金を借りたい人は希望額や希望金利を仲介サイトに明記する。条件に応じる個人の出し手が集まれば融資が成立する。実際に借り手に融資するのは貸金業のサイト運営会社で、その金銭債権に対して投資する形態を取る。
日本でサービスが開始されて約2年。利用者の大半が「医療費が足りない」などという個人だった。個人は銀行から融資を受けにくく、高金利の消費者金融に頼らざるを得なかった。一方、ソーシャルレンディングはネットにより中間コストを削減しており、消費者金融より金利が低い場合が多い。
この仕組みに目をつけたのが外食業だ。開業資金をソーシャルレンディングで調達する算段だ。
「外食業から参加したいと毎日問い合わせの電話がかかってくる」
日本で先駆けて融資仲介サイトを運営してきたマネオの妹尾賢俊社長は言う。同社はニーズがあると判断し、実績を伸ばすため、約半年前から外食業向けのサービスを始めた。狙い通り、この半年で成立ローン総額は1億円増え3億円に。これまでの倍のペースだ。
8日間で998万円を調達
実際に活用する1社がステーキ専門店やとんかつ専門店など約200店舗を運営し、年商48億円を稼ぐエムグラントフードサービスだ。同社は“ロードサイドのハイエナ”という異名を持つ。ロードサイドで潰れた店を居抜き出店し、内装をほぼ変えずに新たな店を始める。初期投資が抑えられ、一皿を安く提供できる。例えばステーキとサラダバー付きで、中心価格帯が1000円から1500円だ。
外食不況で店舗が潰れる中、出店攻勢をかけ、FC(フランチャイズチェーン)オーナーを積極的に募集している。だがオーナーの条件はハードルが高い。
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