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トヨタとホンダ、インドで逆襲

  • 山崎 良兵,北爪 匡

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2010年12月13日(月)

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100万円以下の小型車を巡る競争が、インドで過熱している。出遅れていたトヨタ自動車とホンダが相次いで戦略車を投入。その成否は様々な新興国で勝ち残れるかどうかの試金石になる。

インドで期待の小型車「エティオス」(ハッチバックタイプ)を発表するトヨタ自動車の豊田章男社長(中央)

 トヨタ自動車とホンダは出遅れを挽回できるのか。中国に続き、巨大市場へと急成長するインドで、両社が反攻を開始する。

 思い切った価格をつけた──。12月初め、トヨタがインドで発売した新興国向けの戦略車「エティオス」。排気量1500ccの小型セダンの価格が49万 6000ルピー(約93万円)になると発表された瞬間、会場から拍手が起きた。インドの大手通信社の記者に感想を聞くと「予想より安い。サイズと仕様を考えると競争力は高そうだ」と言う。

 もちろんインドで低価格の小型車は珍しくない。代表格はインドのタタ・モーターズの「ナノ」。12万3000ルピー(約23万円)と激安だ。ナノは極端な事例だが、インドで5割のシェアを持つスズキの現地合弁、マルチ・スズキ・インディアの主力車「アルト」も35万ルピー(約65万円)と安い。

 ライバルと比べて高価な新型車でインドを攻めるトヨタに成算はあるのか。「インドの消費者を徹底研究して開発した。セダンとしては安価で、品質はいいが高いというトヨタのイメージを変えるクルマだ」。トヨタの豊田章男社長はこう自信を口にする。

 以前からトヨタがインドで販売しているセダン「カローラ・アルティス」の価格は、約100万ルピー(約184万円)。

 エティオスでは、その価格を一気に半分に引き下げた。ムダを省いた設計と、部品の現地調達率を高めて、低コスト化を実現。インドの自動車市場で大半を占める100万円以下の中心価格帯に、いよいよ打って出ることが可能になった。

小型セダンを「カローラ」の半額に

 さらに来年4月には、より安価なエティオスのハッチバックタイプを投入。排気量は1200ccで価格は未定だが、地元メディアは43万ルピー(約80万円)程度になりそうだと報じている。

 相次ぐ低価格車の投入で、トヨタはインド市場の攻略を本格化させる。2009年のインドにおけるトヨタのシェアは 3%にすぎないが、10%に高めることを視野に入れる。

 同じくインドの自動車市場におけるシェアが3%程度と低迷するホンダも巻き返しを急ぐ。

 2011年秋までに、新たに開発した小型戦略車「BRIO(ブリオ)」をインドで投入する。ハッチバックで、同社の小型車「フィット」よりもさらに一回り小さな車体設計としながら、ゆったりとした室内空間を確保した。

 ガソリン1リットル当たり20km超の燃費で、インドでの価格は50万ルピー(約93万5000円)以下にする。

 「50万ルピー以下というのはインドの自動車市場ではストライクゾーン(普及価格帯)の上限だ」。11月30日、タイでブリオを発表したホンダの伊東孝紳社長はこう強調した。来年3月にタイで先行発売した後に、インドでも現地生産して販売する。

 ホンダは2輪車では、インドのヒーローグループと合弁会社を展開。現地シェアは50%以上を握る圧倒的首位の立場にある。ところがこれまで、4輪車ではそのブランド力を生かし切ることができず、急成長する現地需要を取り込み切れなかった。

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