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日産「リーフ」はEVの本命か

  • 山根 小雪,北爪 匡

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2010年12月14日(火)

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日産自動車が12月20日にEV(電気自動車)の「リーフ」を発売する。IT(情報技術)で充電インフラとつながるEVは、産業界に新たな商機をもたらしそうだ。一方で普及には価格や走行距離の壁が。主役に躍り出るには、時間がかかりそうだ。

電気自動車「リーフ」の発表会には、事前予約した顧客が集まった(横浜市の日産本社)

 日産自動車が12月20日にEV「リーフ」を発売する。5人乗りの乗用車タイプを量産するのは、世界でも初めてだ。日産が3日に開いた発表会で志賀俊之COO(最高執行責任者)は「世界の自動車産業、低炭素社会の新しい時代が来る」とEVにかける思いを語った。

 5人乗りの「リーフ」は右の写真にあるように、見た目はガソリン車と大差ない。価格は376万4250円と小型車としては高額だが、政府の補助金78万円を差し引くと、298万4250円まで下がる。2011年度までは自動車重量税と取得税が免税で、購入した翌年度は自動車税も半額になる。割安な夜間電力で充電すれば、1km当たり1円という安価なエネルギーコストも特徴だ。

 使い方はガソリンを入れる代わりに、電池を充電するだけ。充電の際は車両のフロント部分にある充電用コネクターと自宅の電源を専用のケーブルでつなぐ。エアコンなどで使う200V電源なら満充電まで8時間だ。

 日産はリーフの発売に備えて、全国約2200カ所にあるディーラーすべてに充電器を設置。うち約200カ所は、30分で電池容量の約8割を充電できる急速充電器を置いた。日産は、充電器を中心にした半径40kmの円で全国をくまなくカバーできるとしている。

 このほか、電気自動車の導入に積極的な自治体などが、充電器の設置を進めている。政府は2020年までに急速充電器を全国に5000基設置する目標を公表した。満充電の場合、日本の燃費測定方式「JC08モード」に基づく最大走行距離は約200km。ただ、エアコンなどを使えば、実際には160km程度と見られる。

 今年度のリーフの目標販売台数の国内6000台、米国2万台はいずれも予約だけで埋まったという。この実績を基に日産の志賀COOは「たいへんお求め安い価格」と強調したが、移動手段としての自動車と見るならば、まだ高すぎるというのが現実だろう。

ITで「クルマ」から「家電」に

 しかし、リーフは従来のクルマと一線を画す、新しいコンセプトを持つ。クルマから「家電」への変貌。リーフはこうした変化の片鱗を見せている。

 その象徴がITの活用だ。リーフは携帯電話と同じ機能の端末を搭載しており、常に日産のデータセンターと通信して、車両の情報を送り続けている。

 例えば、走行中に電池残量が減ってくるとカーナビが最寄りの充電器まで経路案内する。米アップルの「iPhone」の専用アプリケーションなどを使えば、遠隔地から充電状況を把握したり、充電の開始を操作したりできる。クルマから離れていても、携帯電話でエアコンの電源を入れることもできる。

 日産にとって、この通信技術は新しいビジネスモデルを生み出すきっかけにもなる。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長