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4800円のビニール傘

ホワイトローズ (東京都台東区、ビニール製品などの製造販売)

  • 神農 将史

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2010年12月14日(火)

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警察や政治家などから指名買いされる高価格のビニール傘がある。顧客の声をきっかけに、壊れにくさを追求したモノ作りが奏功し、一定の需要を確保した。中国などからの格安攻勢に、傘以外の高付加価値品を生み出し、新陳代謝を図っている。

社長の須藤宰氏。1本4800円の高級ビニール傘「カテール」は選挙戦の必需品だ(写真:菅野 勝男)

 主要国首脳会議(サミット)を警護する警察官が使い、選挙があれば候補者が大量に購入するビニール傘がある。

 東京都台東区で雨具などの販売を手がけるホワイトローズが開発した「カテール」だ。この傘、一見するとただのビニール傘だが、ほかのと比べて透明度が高いうえ、強い風が吹いても、傘があおられたり、簡単には壊れない堅牢さを持つ。

 その秘訣の1つは、生地の素材にある。透明度が高いのは、カテールでは塩化ビニールを採用しているためだ。ほかの傘は、加工がしやすくコストも安いオレフィン系と呼ばれる樹脂が使われている。

 風に強い理由の1つは、塩化ビニールの生地にいくつもの穴を開けているから。この穴は通常、生地同士が指先を上にして手を合わせたような形でふさがっているため、雨が当たっても内部に流れ込まない。

 逆に、傘の内側に風が吹き込んだ時は、外側に向かって空気が流れ出る。この仕組みは「逆止弁」と呼ばれ、布団圧縮袋などで使われている。こうした生地の工夫以外にも、骨組の素材には柳のようにしなるグラスファイバーを使うため、風に負けて骨が折れることはほぼない。

 現在、ビニール傘はコンビニエンスストアなどで1本数百円で販売されているが、カテールは4800円。この価格にもかかわらず、近年はインターネット通販でも扱われ、年間1000本ほどを売る定番商品に育った。

秋の園遊会にも登場

 主な購入先は政治家や警察だ。地元選出の国会議員、鳩山邦夫・元総務大臣なども使用しているという。2008年に開催された北海道洞爺湖サミットでは、警備に当たった北海道警察が使用した。ホワイトローズのビニール傘は、この秋の園遊会で美智子さまもご使用になられた。ある行事でカテールを使用する機会があり、気に入られたのだという。カテールで培ったノウハウを生かした特注品を納めた。

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