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2010年の新語十選

ルールの変化、情報の流れの変化を象徴

2010年12月14日(火)

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 2010年も後わずか。流行語やヒット商品などで今年をふり返るランキングの発表も、一通り出そろった感じです。そこでこの連載でも、筆者が独自に選ぶ「2010年の新語十選」を発表してみたいと思います。

 選ぶ基準は3つ。第1は「今年その言葉が話題になるきっかけがあった」こと。第2が「その言葉が今後しばらく定着しそうであること」(または史実として残りそうであること)。そして第3は「その言葉に対する社会的関心が大きかった」です。

 筆者は前にも、同様の新語十選をしたことがあります。2007年、2008年、2009年の十選は以下の通りでした。今ふり返ると、死語になりつつある言葉も含まれています。これは今後の反省材料にさせてください。

 2007年の新語十選 モンスターペアレント、ワーキングプア、ネットカフェ難民、氷河期世代、2007年問題、学校裏サイト、赤ちゃんポスト、猛暑日、メガ食品、KY
2008年の新語十選 サブプライム、ねじれ国会、後期高齢者、名ばかり管理職、派遣切り、低炭素社会、ゲリラ豪雨、ガラパゴス化、ネットブック、婚活
2009年の新語十選 事業仕分け、裁判員制度、リーマンショック、グリーンニューディール、エコポイント、わけあり商品、パンデミック、草食男子、森ガール、拡張現実

生物多様性 ~COP10の開催で認知度向上~

 2010年10月18日から29日にかけて、名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されました。この出来事を契機に、日本のマスメディアは「生物多様性」という概念を盛んに取り上げるようになりました。

 生物多様性とは、簡単に言うと「たくさんの種類の生物が存在する状態」のこと。多くの場合「生態系の多様性」と「種の多様性」と「遺伝子の多様性」を指します(本連載の「なぜ『多様性』は目指すべき目標なのか?」を参照。

 この多様性が、人間による開発や乱獲や外来種の持ち込みなどの影響で、急速に失われてしまいました。これに伴い人間が自然から得られる恵みも失いつつあります。そこで、この多様性をどのように守るのかが、国際社会の大きな課題となってきました。生物多様性は、大きな意味での環境問題の一つと言えます。

 言葉としての「生物多様性」(biodiversity)は、1985年に生物学者のローゼン(W.G. Rosen)がつくり出したもので、約25年の歴史を持ちます。ただ2009年に内閣府が行ったアンケート調査によれば、この言葉を聞いた事がある人は36.4%、意味を説明できる人は12.8%にすぎませんでした。日本でのCOP10の開催は、生物多様性の認知度向上に大きな役割を果たした可能性があります。

TPP ~米国の参加意思表明で日本にも影響~

 2006年にシンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、チリの4カ国が参加して発効したTPP(環太平洋戦略的経済連携協定:Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)が今年、経済問題として急浮上しました。この経済連携協定(EPA, Economic Partnership Agreement)は、加盟国間の「例外なき」関税撤廃を目指しています。これに日本が参加すべきかどうかが大きな議論になっています。

 議論が始まった背景には、経済大国である米国の動向があります。当初米国は、この協定を「アジアの経済ブロック化につながる」として批判していました。ところが2009年に態度を一転。参加の意思を表明したのです。そこで日本の国益への影響が、にわかに高まることになりました。日本が協定に参加すれば、工業品を加盟国に輸出する際に有利になります。一方、農産物の輸入で打撃を受ける可能性もあります。

 日本政府はTPP参加の是非に関する、国内の意見調整に手間取っています。このため現状では「TPP関係国との“協議”に着手する」とのあいまいな意志表示を行うにとどまっています。

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「2010年の新語十選」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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