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テレビ1000万台、消失の衝撃

エコポイント、宴のあとさき

  • 吉野 次郎,小笠原 啓

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2010年12月15日(水)

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「エコポイント特需」が一段落し、来夏の「地デジ移行特需」へ期待が高まる。しかし2度目の「宴」の後には、テレビ需要の反動減が待ち受ける。新市場を開拓し、成長路線を維持できるか。勝負の分かれ目が迫っている。

 「今年(の売れ行き)は異常。国内のテレビ市場は来年度、今年度よりも800万台から最悪で1000万台減少する恐れがある」。東芝ビジュアルプロダクツ社の大角正明社長はこう語る。

 家電エコポイントの制度変更に伴い、駆け込み需要に沸いた11月から一転。家電業界では、反動減を懸念する声が日に日に増している。想像以上に特需が大きかったからだ。

 調査会社のGfKジャパンは、11月の薄型テレビの販売台数が過去最高となる約600万台に達したと推定する。日本では例年、約1000万台のテレビが売れるとされるが、その6割を1カ月で売った計算だ。「12月のボーナス商戦次第だが、今年1年間では2600万~2700万台が売れる可能性がある」とGfKの山形雄策アナリストは語る。

 だがこの勢いは、今年限りと見た方がよい。今の日本市場で起きているのは、需要の先食いに過ぎないからだ。

国内トップ、シャープの苦境

 GfKは「2011年は年間1200万台が売れる」と予測する。来年3月のエコポイント制度終了前、そして7月の地上デジタル放送への完全移行前の、駆け込み需要が見込まれるため、例年よりは売れるとの見通しだ。

 しかし、今年と比較した場合の落ち込み幅は1000万台を優に超える。中でも厳しい立場にいるのが、国内シェアで約4割を占める最大手のシャープだ。同社は2010年度に830万台を国内で販売する計画だが、2011年度は国内市場の冷え込みで販売台数が半減する恐れもある。

 今期のシャープの連結売上高予想は3兆1000億円。そのうち「国内液晶テレビ売上高は4760億円と見るが、来期は2370億円に減るだろう。テレビ事業の営業損益は来期、赤字転落する可能性もある」と日興コーディアル証券の三浦和晴アナリストは予想する。

 国内依存度が高いのもシャープの課題だ。米ディスプレイサーチによると、2010年7~9月期のテレビ事業の国内比率(台数ベース)はソニーが13%、パナソニックが25%なのに対し、シャープは57%と過半数を占める。競合と比べ海外展開が遅れているため、日本市場の浮沈に大きく揺さぶられる構図になっている。

 さらなる懸念材料も浮上している。液晶パネルの供給過剰だ。原因は欧米諸国の景気不安。エコポイントに沸く日本とは異なり、欧米諸国では高額商品が売れず、今年の年末商戦は盛り上がりに欠ける。特に米国では、32型で198ドル(約1万6000円)という激安モデルがクリスマス商戦の台風の目になっているほどだ。需要が盛り上がらず、液晶テレビが供給過剰になれば、当然のようにパネル価格の引き下げ圧力が強まる。

 「パネル価格は、7月以降一貫して値下がりしている」とディスプレイサーチの鳥居寿一TV市場アナリストは語る。液晶パネルを自社のテレビに使うだけでなく、外部にも販売しているシャープにとっては逆風だ。今後も供給過剰は続く見通しが強まっている。

コメント4件コメント/レビュー

液晶テレビは発売以来値下がりし続けており、後で買ったほうが安いのは確かでしょう。ただしコストパフォーマンスの点でどうなるかが問題。メーカーも赤字だと困るので、文中のように機能を下げてくるように思います。今年はそれなりにいいものが買えたようですがはたしてどういうライン構成を狙っているのか。韓国製をみたらわかりますが安物はそれなりの仕様というのは当たり前ですから。LG電子製並みの値段と性能の日本製なら日本製かいますけど、そういう選択になるまえに今年買って良かったと思えるかもしれません。画質にこだわらないなら今でも外国製は安いのでてますよ。(2010/12/20)

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液晶テレビは発売以来値下がりし続けており、後で買ったほうが安いのは確かでしょう。ただしコストパフォーマンスの点でどうなるかが問題。メーカーも赤字だと困るので、文中のように機能を下げてくるように思います。今年はそれなりにいいものが買えたようですがはたしてどういうライン構成を狙っているのか。韓国製をみたらわかりますが安物はそれなりの仕様というのは当たり前ですから。LG電子製並みの値段と性能の日本製なら日本製かいますけど、そういう選択になるまえに今年買って良かったと思えるかもしれません。画質にこだわらないなら今でも外国製は安いのでてますよ。(2010/12/20)

テレビは、来年8月以降に買うことに決めています。思い切り買い叩きます。それまでビデオの地デジチューナーでブラウン管テレビを見ます。何にも問題ありません。(2010/12/15)

当たり前のことだ。エコポイント狂騒に巻き込まれた消費者が一番迷惑だ!(2010/12/15)

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三品 和広 神戸大学教授