「時事深層」

レンジ調理で健康目指す

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2010年12月28日(火)

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 年末年始が迫り、度重なる忘年会で胃腸も疲れ気味。せめて自宅では、手軽にヘルシーな食事を取りたいーー。

 そんな要望に応える電子レンジ用調理器が売れている。中でもレンジ専用の“鍋”に人気が集まっている。

 10月下旬に主婦の友社が発売して以来、完売店が続出しているのが『シリコンスチームなべつき使いこなしレシピBOOK』。12月時点で30万部を売り上げるヒットとなっている。

 マイナス40〜230度まで使用可能なシリコン樹脂でできた鍋で、レンジのみならずオーブン調理にも使える。食品を入れて冷凍したり、食器洗い機で洗浄もできたりと、保存や後片づけにかかる手間も省ける。

 シリコン製調理器具と言えばルクエやヴィヴなどのブランドが有名だが、これらのブランドの商品は通常3000〜5000円と高額で、気軽に試すことが難しかった。今回、1680円と手頃な価格帯で書店に並べたことで、一人暮らしの男性など幅広い顧客の目を引いた点がヒットの要因に挙げられる。

 一方、レンジでより本格的な料理を楽しみたい人に売れているのが、プラスチック製の調理鍋「クック膳」だ。

3層構造で本格料理が可能に

 「手間のかかる料理も、易しく簡単に作れたら“キッチン革命”を起こせるかもしれない」

 そんな思いから、料理研究家の千葉真知子氏が10年かけて開発した商品で、2003年末に発売した後、クチコミで人気が沸騰。「QVCテレビショッピング」の雑貨部門では長年にわたり売り上げ第1位となり、テレビ通販の扱いが減った2010年も日本国内で約1万個を売り上げる。米国でも人気が高く、 2010年9月には英語版のレシピ本も出版。総ユーザー数は50万人以上に上る。

 特徴は本体、中蓋、外蓋の3層構造にある。本体容器と外蓋の間に入れる中蓋には「蒸気バルブ」があり、食材やレシピに応じて開閉を調節し、上から外蓋をかぶせてロックする。火を使わずとも焼く、蒸す、煮るといった調理が可能で、加熱ムラの心配もない。

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著者プロフィール

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経ビジネス記者。日経ホーム出版社に入社後、『日経TRENDY』(家電の実験に追われる)、『日経WOMAN』(働く女子のホンネを聞き続ける)を経て、日経BP社との合併を機に『日経ビジネス』へ。特技は女子の内なる悩みや不安を聞き、共感できる誌面に仕上げること(経済誌にどう生かせばいいのか未だ模索中)、裁縫。趣味は読書、歌うこと、ラグビー&箱根駅伝観戦



このコラムについて

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日経ビジネス “ここさえ読めば毎週のニュースの本質がわかる”―ニュース連動の解説記事。日経ビジネス編集部が、景気、業界再編の動きから最新マーケティング動向やヒット商品まで幅広くウォッチ。

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