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日本人を外国人はどう見ているか?

礼儀正しいだけでは何も伝わらない

  • 河合 江理子

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2011年1月11日(火)

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 外国人の友人に日本における英語の公用語化についてコラムを書いているというと、皆とても興味を示す。そして会話は彼らの日本人とのコミュニケーションの経験談に移ることが多い。今回のコラムでは私の知り合いが指摘した日本人特有なコミュニケーションについてお話したい。もちろんすべてを一般論として話すことはできないが、なるほどと思う点がいくつかあるので紹介する。

ミーティングに多数が出ても発言するのは上司だけ

 東京で外資系の資本運用会社のヘッドをしていたイギリス人の女性は、日本人は自分の意見を積極的に述べないと指摘する。とくに他の人と意見が違う場合は遠慮して発言しない。ミーティング際には部下に対して「どうですか?」と聞かないと自分の意見を述べない。しかし意見を聞かれれば堂々と意見を述べる。準備をしっかりしており自分の意見を持っている。「日本人は遠慮深くて自分がまったく同意しなくても相手の言うことをさえぎらず、忍耐強く相手の話を聞く。イギリス人であったら途中で相手をさえぎって自分は『違う意見だ』と告げ、相手の反論を待つ」と言う。つまり活発な議論になるのである。彼女はいつも会議で皆が発言するチャンスを与えるために一人ひとりに「どうですか」とたずねることにしていたという。

 「数人でミーティングにきているのにかかわらず上司しか話をしない。上司が何か確認したい時だけ部下が発言をする」という指摘も彼女からあった。「日本は他のアジアの国と同様、儒教の影響があるため上下関係に敏感であるから」と答えたが、中国や韓国の若い人たちはもっと自由に発言すると指摘された。 政府関係などの公式のミーティングでは中国人はとてもフォーマルだが、ビジネスのミーティングはもっと活発に議論があるという。

 会議に意味もなく大勢が出席するということも指摘された。ヨーロッパでは普通は先方が1人であったらこちらも1人、先方が2人であったらこちらも2名で対応するという場合が多いが、日本の場合は相手の人数にかかわらず多くの人が会議に参加する。そして皆熱心にメモをとっているが発言はしない。

 そういえば、国際会議などでもいまだにお供を連れて海外に出る場合が多い。欧米では「かばん持ち」的な立場の人を連れている場合は限られている。要件の細部の確認のために部下を連れていくということはほとんどない。シンガポール人の友人は、「人件費の安い新興国はお供の人をぞろぞろ連れて海外出張に出るが、欧米では少ない」と言っていっていた。実際には欧米企業のトップの人でも1人で行動していることが多い。

 このほか、多くの人に指摘されたのはミーティングですぐに決断できず本社に問い合わせなければいけないことが多く結局時間が無駄になってしまうこと。 これでは迅速なビジネスには対応できない。外国人には誰がいったい決定権を持っているのかよくわからない。「決定権を持たない人たちがなぜ会議に出席するのか」などという「確かに」と思われるコメントももらった。

コメント5件コメント/レビュー

日本の学校教育に問題があると思います。小学校の頃から、正しい答えを持つ生徒しか発言しないというのが当たり前になっていました。間違ってもいいからとにかく発言するというのは無言のタブーだったような気がします。日本の学校も欧米のように、発言すると授業に参加していると評価され、その評価が全体の1割を占めるようにしたら何も話さないと損だ、というふうになるのではないでしょうか。個人のプレゼンテーションを各教科入れたら、子供の頃から自分の考えを発表する事に慣れる事が出来ると思います。(2011/01/11)

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いただいたコメント

日本の学校教育に問題があると思います。小学校の頃から、正しい答えを持つ生徒しか発言しないというのが当たり前になっていました。間違ってもいいからとにかく発言するというのは無言のタブーだったような気がします。日本の学校も欧米のように、発言すると授業に参加していると評価され、その評価が全体の1割を占めるようにしたら何も話さないと損だ、というふうになるのではないでしょうか。個人のプレゼンテーションを各教科入れたら、子供の頃から自分の考えを発表する事に慣れる事が出来ると思います。(2011/01/11)

友人は欧州系の大手製薬会社に勤めるマネージャで、日本に来て2年目です。先日彼女に日本で不思議に思うこととして幾つか質問をされました。「有能だが現在のポジションでは能力を限界まで発揮できていない社員を社内で見出して、能力を無駄にせず成果が出るように適切に新たな仕事をアサインするのはいけないことなのか。特に、本人のキャリアにとってプラスになるようにすることが、他の社員にとって悪いことのように受け取られるのは何故なのか。マネジメントの観点からは逆ではないのか」「管理職が自分の部下の非効率な働き方を正しいと主張し、今までは上手くいっていたという理由で効率化に抵抗し続けるモチベーションはどこから来るのか」「会議で質問する時に得る反応と、個別に面談をする時に得る反応が正反対なのは、実際は何を意味しているのか」「日本では、外国語(特に英語)に堪能な人材を実際の実務能力とは関係なく“語学しかできない人材である”と評価する傾向にあるのは何故なのか。にも関わらず、外国語を学ぶ機会を欲しがっている人が多いのは何故なのか」「外国で働いた経験がある日本人を採用すると、2-3ヶ月程度で外国で働いていた経験を封印してしまうのは何故なのか。これは本人の問題なのか、組織の問題なのか」の5点でした。私は日本人ですが実際に日本で働いた経験は浅いので、どの質問に対しても相手が納得するようには答えられませんでした。機会があったら、こちらのコラムで扱っていただけるとうれしいです。(2011/01/11)

記事のご趣旨に賛同します。しかし、日本で育った一般的な日本人にこれらを望むのは難しいと思います。最後に挙げられた7項目はいずれも、日本の小中高校で、してはならないとされる行動様式です。こうした行動傾向を日本の教育現場では極力排除するように仕向けています。もちろんすべての教師がそうでありませんが、こうした押し付けを生徒学生の心に傷をつけるほどのやり方で強要する教師が常におり、内申書、成績表の評価は学校の内外で、教師学校の意向を汲んで暮らすことを求めます。「自分の意見を言わずに教師の言うとおりにする」「反対意見を述べず皆と協調する」「上下関係を重んじて言葉態度を使い分ける」「わからないことは分るまで聞くのではなく自分で学習する」「コンセンサスを重視して何事も勝手に決めない」「相手の目を見ると文句があるのかとしかられる」「授業では教師も生徒も教科書を見つめて棒読みする」ごく一部の例外校をのぞいて、こうした教育を全国民が等しく受けています。根深い問題だと思います。(2011/01/11)

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