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レアアース巡り右往左往続く日本

  • 山根 小雪,北爪 匡

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2011年1月12日(水)

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中国がレアアースの輸出規制を始めて4カ月。事態は深刻さを増している。高い技術を持った部材メーカーの日本からの脱出が、現実味を帯び始めた。自動車や電機産業の競争力の根幹を揺るがしかねないだけに、政府も大わらわだ。

 「しょせんは来年3月いっぱいまでしかもたないか」――。

 2010年末、中国からのレアアース(希土類)輸出が再開したとの報に、ある自動車部品メーカーの首脳は“一喜一憂”させられた。輸出制限が始まって以来、レアアースは商社などが抱える流通在庫を頼りに何とか調達できてきたが、それもいずれ限界が訪れる。米国の資源商社との取引を新たに始めようとしたが、こちらも元の調達先は中国。問題の解決にはならなかった。

 その中での輸出再開にいったんは胸をなで下ろしたものの、ふたを開けてみれば、港湾にストックされていた在庫の一部が動き始めただけだった。

 中国政府は2011年度の輸出枠を検討中で、1月上旬にも決まる見通しだが、先行きは明るくない。双日の橋本紀行・資源化学品部レアアース・ジルコニア事業チームリーダーは、「2010年度以上に減ることはあっても、増えることはない」と読む。

 マフラーに内蔵する排ガス浄化用触媒や、ハイブリッド車用の高性能モーターなど、自動車業界は言わずと知れたレアアースの大口需要家。代替技術なども模索してはいるものの、「生産性や安全性の試験や認証に数年はかかる」(自動車メーカー幹部)。

 思うようにならない状況に、「いっそ中国に輸出している中古車からマフラーを外してしまえばいい」との強硬論すら出始めている。

短期的に手は打ったが…

 産業界がレアアースの確保に奔走する一方で、政府も慌ただしく動き出した。政府は2010年度の補正予算で「レアアース総合対策」として1000億円を計上。そのうち、460億円をレアアース鉱山の権益獲得に、120億円を代替材料や使用量低減のための技術開発に充てた。目玉は残りの420億円の使い道。レアアースを扱う部材メーカーの生産設備建設のための補助金とする。

 「この補助金は日本で事業を継続してほしいという国のメッセージです。中国から誘致されていると思いますが、可能な限り、いや絶対に日本で生産を続けてもらいたい」。12月17日に経済産業省が開催した補助金交付に関する説明会で、同省の担当者は、こう声を張り上げた。

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