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東大ブランドは世界には通用しない

灘高トップはエール大学を選んだ

2011年1月12日(水)

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 日本ではダントツのブランドを誇る東京大学。国内では就活における認知度をはじめとするあらゆる分野で圧倒的な勝ち組だ。しかし、世界は広い。グローバル化が進展し、同時に日本の地盤沈下が続く中、日本の頂点にあるからといって、今後の成功は安易には約束されない。

エール大学1年生の古賀健太氏。灘高をトップで卒業し、東大理三(医学部)合格が保証されていた俊才だ

 その流れを読んでのことか? 世界の名門大学でもまれるべく、東大を蹴って海を渡る若者が出てきた。今回はその一人を紹介したい。エール大学1年生の古賀健太氏だ。灘高をトップで卒業し、東大理三(医学部)合格が保証されていた俊才だ。

 「東大に居ては、世界で戦える人材になれない」とエール大学に乗り込んできた。結論から言えば、1億2000万人の中から秀才が集う学校と、65億人の中の英才が集まる環境では、その舞台が与えてくれる可能性は比べ物にならない。

先輩の一言を機にエール大学にあこがれる

―― 米国の大学受験を決めたのはなぜ?

古賀 きっかけは、ハーバードに行っていた高校時代の先輩から「お前、英語しゃべれんねんから、ハーバードに来たらええやん」って言われたことでした。この一言で「ハーバードってかっこいいな」と簡単に憧れてしまったんです。

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 そしてちょっと調子に乗って、何も知らないくせに「ハーバードに行くぜ」って人に言いふらし始めた。引くに引けなくなってしまって(笑)。

 その後に自分でいろいろ調べれば調べるほど、日本の大学よりもアメリカのIVYリーグの方が魅力的に思えてきました。その後、受験前に、実際にその先輩を訪ねてハーバードに遊びに行ったとき、アメリカの一流大学のリベラルでエネルギッシュな環境に魅了されてしまいました。

―― 受験は大変だった?

古賀 よく調べてみると、海外から学生の合格率は3%弱だと言うことが分かったんです。高校の担任の先生方も、数人を除いて反対していました。前例がそのハーバードの先輩だけだということで、古賀が受けてもきっと受からないと思っていたのだと思います。「東大にした方がいいんじゃない?」と色んな方からアドバイスされました。

 高校3年生のときは、あまり学校行かずにずっと自分で勉強していました。学校に居ても、アメリカの大学受験の対策には全くならないので。このため、卒業前には、先生から「もう1日欠席が多かったら卒業できへんかってんで」って言われてしまって(笑)。でも自分でちゃんと欠席日数も数えていたんです。

 周りの同級生とは、必要とされる受験対策が全く違う。そんな環境で、暗中模索しながら一人で米大向けの受験勉強をするのは、やっぱりきつかったですね。模試も何にも無い。 正直に言うと落ちるのが怖かったので、東大用の受験対策もしていました。

 向こうの受験は、日本みたいにペーパーテスト一本勝負ではない。エッセイを課されるほか、面接、英語の学力試験と、人間としての総合力が試されます。「ここにあなたの自伝があるとして、その349ページ目を書きなさい」とか、「もしあなたが受験生を選ぶ側だとしたら、ここにもう一つ付け加える質問をつくってください」など、大学が作った面白い質問もありました。試験がフレキシブルでクリエイティブな分だけ、対策は難しい。結局最後は、対策なんてない。「ただ地道に頑張るしかないんだ」って、そういう結論にたどり着きました。

コメント34件コメント/レビュー

すでにコメントされている方がいらっしゃいますが、アメリカ留学を勧めるならば、学費やなどについてもきちんとした情報を載せるべきでしょうね。学費に関して言えば、私立では年間30000ドル、州立でも州外出身者に対しては年間10000ドル以上が相場でしょう。もちろん、(取るのは難しいけれども)奨学金をゲットする手もあるし、(アメリカの多くの学生がそうしているように)学生ローンという手もありますけど、学部で留学するというのは、英語の問題も含めて、帰国子女だったり、親が比較的裕福だったり(たいてい帰国子女の親は裕福ですが)、やはりなかなか敷居が高い気がします。それよりも、親が裕福ではなく、それでも研究がしたくて大学院で博士まで取るつもりの学生だったら、アメリカの大学院は良いところだと思います。外国出身の大学院生に給料払うのは、アメリカ以外の国ではなかなかないですよね。(2011/01/14)

「田村耕太郎の「経世済民見聞録」」のバックナンバー

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「東大ブランドは世界には通用しない」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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すでにコメントされている方がいらっしゃいますが、アメリカ留学を勧めるならば、学費やなどについてもきちんとした情報を載せるべきでしょうね。学費に関して言えば、私立では年間30000ドル、州立でも州外出身者に対しては年間10000ドル以上が相場でしょう。もちろん、(取るのは難しいけれども)奨学金をゲットする手もあるし、(アメリカの多くの学生がそうしているように)学生ローンという手もありますけど、学部で留学するというのは、英語の問題も含めて、帰国子女だったり、親が比較的裕福だったり(たいてい帰国子女の親は裕福ですが)、やはりなかなか敷居が高い気がします。それよりも、親が裕福ではなく、それでも研究がしたくて大学院で博士まで取るつもりの学生だったら、アメリカの大学院は良いところだと思います。外国出身の大学院生に給料払うのは、アメリカ以外の国ではなかなかないですよね。(2011/01/14)

内向きは悪くないですが、今は内向きではなく自分向き(自己中心的)が問題(2011/01/14)

大学教員です。感じるところの多い記事とコメント欄でした。(1)どうして東大をたたくことしかできないんですか?むしろ逆に、東大ブランドに頼った記事だなあと感じました。東大がレベルの低いアジアで、ひ弱な学生相手に、必死に頑張っているのを見て欲しいです。教授がひよわって、本当に教授を見ているのですか?(2)別の言い方をすれば、アメリカにはアメリカの問題があり、ヨーロッパも問題だらけです。それを見ずに東大をたたくのは、国が悪い、お父さんが悪いという駄々っ子の姿ではないでしょうか。(3)とはいえ、日本の大学の弱さを否定もできません。英語力の弱さ、文系が世界のトップで戦えるとはとても思えない状態。逆に理系・ものづくりに期待しすぎる状態は、海軍の戦艦大和に頼った姿とダブります。(4)東大をどうしたらいいか、真剣に考えてみませんか?僕の意見は二つで、試験の英語のレベルを格段に上げることと、問題を作る試験を課すこと(入試でも、その後も)、です。皆さんの意見が聞きたいです。(2011/01/14)

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三品 和広 神戸大学教授