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“赤字”はヒット商品の母

ユタカメイク(大阪府岸和田市、梱包用品などの生産・販売)

  • 神農 将史

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2011年2月2日(水)

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建設現場で使われるブルーシートなど、数々のアイデア商品を開発してきた。商品開発の秘密は、赤字を出してでも覚え込ませる失敗の経験。高付加価値商品が、韓国や中国などのライバルを打ち負かす。

 2011年に入って早々のある日、米ホームセンター大手、ホーム・デポの担当者が大阪のある中小企業の門を叩いた。ユタカメイク(大阪府岸和田市)という、売上高わずか30億円ほどの会社である。約700億ドル(約6兆円)の売り上げを誇る巨大企業が日本の、大阪の、しかも売上高で2000分の1にすぎない会社を訪れた目的は、ユタカメイクが開発した「ガーデンバリア」という商品の価値を確かめることだ。

 実はユタカメイクは2008年から、ドイツや中国などの展示会にガーデンバリアなどの自社製品を出展。そこに目をつけたのがホーム・デポの商品仕入れ担当者だった。

 ガーデンバリアは、猫の糞害を防ぐために、猫が嫌がる高周波を発する装置である。米国は日本に比べて庭が広く、ペットの数も多い。ホーム・デポの担当者が、「これは米国でも売れる」と踏んだからこその訪問だった。

年1億円を稼ぐ猫撃退装置

 ガーデンバリアはユタカメイクの製品の中で最も利益を生むヒット商品に育っている。価格は8000円以上するにもかかわらず、1997年の発売以来の累計販売台数は36万台を超えた。売上高への貢献は1割程度だが、利益で見れば1億円以上を毎年稼ぎ出す。2010年3月期の経常利益が2億5000万円の同社にしてみれば、稼ぎ頭に違いない。

 実はガーデンバリアに限らず、ユタカメイクはこれまでも数々のアイデア商品を世に送り出してきた。

 もともとの得意分野は、現在も売り上げの5割以上を占めるロープやシートなどの梱包用品。こうした梱包用品は本来、単価が低く差別化が難しい。にもかかわらず、価格が15~20%も安い海外の低価格品と競ってきた。

 例えば、資材を覆ったりトラックの荷台のカバーに使ったりと用途が広いブルーシートでは、こんなイノベーションを繰り返して20%程度のシェアを維持してきた。

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