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グーグル撤退の陰で急成長

中国発! ビジネス最前線

  • 北京支局 坂田 亮太郎

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2011年2月8日(火)

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中国でも販売が伸びるスマートフォンに呼応して、アプリ市場が急拡大を遂げている。「アンドロイド」搭載端末向けのアプリ販売で急成長するのが机鋒市場だ。それは、米グーグルが中国市場から1年前に撤退した結果、誕生した事業チャンスだった。

 「今ならスマートフォン(高機能携帯電話)がお買い得ですよ」。1月下旬の北京市内の携帯電話販売店では、春節前の最終セールで店員が客にスマートフォンを熱心に薦めていた。

 スマートフォンは端末を購入した後に、好きなアプリ(アプリケーションソフト)をダウンロードして自由に追加できるのが特徴だ。中国市場においてそのアプリ販売で主導的な立場を担っているのが、マイ奔灵動科技(マイベンリンドンカァジィ)が運営する「机鋒(ジーファン)市場」だ。OS(基本ソフト)に「アンドロイド」を搭載するスマートフォン向けのアプリ販売でシェアは50%を超えている。

アプリのダウンロード本数は1日に100万本を超える。上は机鋒市場のサイト

 スマートフォンは米アップルが「iPhone(アイフォーン)」を発売して以来、世界中で人気を博している。だが、中国のスマートフォン市場の主役はiPhoneではない。iPhoneは最も安いモデルでも4999元(約6.3万円、1元=12.5円で計算)と高く、通信料金も割高なため購入者は富裕層に限られる。これに対し、人気が高いのは米グーグルが開発したアンドロイドを搭載したスマートフォンだ。OSが無償で提供されているため、その分搭載端末の価格が低いからだ。

 例えば、年末商戦向けに韓国LG電子が投入した最も安い端末は2380元(約3万円)、シャープも1980元(約2.5万円)とiPhoneの半値以下。ブランド力で劣る中国メーカーからは550元(約6900円)の端末も出ており、従来型の携帯電話と変わらない水準まで価格は下がってきている。

 中国における携帯電話の契約件数は2010年末で8億5900万件となった。大半の消費者は2~3年で端末を買い替えるため、2010年に中国で500万台に達したアンドロイド搭載端末の販売台数は2011年、一気に4000万台に拡大すると予想されている(タブレット型端末も含む)。

アプリ配信でも政府が検閲

 日米欧など先進国市場では通常、アンドロイド搭載端末のユーザーはグーグルが運営する「アンドロイドマーケット」と呼ぶ配信サービスを利用して好きなアプリをダウンロードする。グーグルは売り上げの3割を手数料収入としている。通信会社や端末メーカーが独自のアプリ配信サービスを提供している場合もあるが、ベースとなっているのはグーグルのアンドロイドマーケットだ。

 だが、中国では様相が異なる。インターネットの検索同様に、配信されるアプリも中国の法令順守が求められる。要するに政府が内容を検閲しているため、ポルノや反政府的な活動に使われかねないアプリは配信リストから外される。グーグルは検閲を拒否して、2010年3月に中国大陸における検索サービスを停止した(その後は香港経由で提供)。アンドロイドマーケットも中国大陸では展開していない。

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