• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ロシアは“成長しない日本”が好き?!

プーチンよイノベーションを起こせ!

2011年2月9日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ロシア・フォーラムが2月1日、盛大に開催された。ロシア政財界人が一堂に会する機会だ。この場で、不本意ながら、私の発言が大きくウケてしまった。その背景にはロシアの政治情勢があった。

ロシア経済は盛り返しつつあるが…

 わが世の春の勢いで発言力を増す新興国。BRICS諸国の中で、7~10%の成長率を叩き出す中国、インド、ブラジルには及ばないものの、ロシア経済も大きく盛り返している。2009年はマイナス8%成長だったものの、2010年にはプラス4%に転じた。

 日本企業のロシア進出状況も製造業から金融、アパレルまで多岐にわたる。2010年の日本企業の主な対露進出案件を見てみよう。
・SBIホールディングスのロシア銀行市場への進出。
・横浜ゴムのタイヤ工場の起工
・ユニクロのロシア1号店(モスクワ)開店。
・三菱自動車の自動車工場竣工。コマツの建設機械向上の竣工など。

 最近の動きも活発だ。トヨタ自動車や日産自動車、アサヒビールがサンクトペテルブルグに進出。パナソニック、ソニーが地元企業と提携して液晶テレビを生産。キリンビールもカリーニングラード州で地元企業と提携して事業を展開し始めた。三井物産、三菱商事がサハリンで石油天然ガスを開発している。三井物産は他にも、ウラン鉱床のFS(フィージビリティ・スタディ)事業、製材事業を行っている。

米ロの大物政治家やノーベル賞学者にまじって参加

 私は2月1日から4日間、ロシア・フォーラムに招待された。主催者はロシア最大の投資銀行トロイカ・ダイアローグである。トロイカは「3者」という意味。“「市場」、「株主」、「投資銀行」――この3者(トロイカ)の対話(ダイアローグ)で市場経済は成り立つ”と看板に掲げる会社である。創業者であり社長であるルービン・ヴァーダニアン氏はロシアでは最も高名な起業家、財界人の1人である。

 トロイカ・ダイアローグは、ダボス会議の大手スポンサーでもある。このためロシア・フォーラムはダボス会議のサテライト会議と言われる。今年はトロイカ・ダイアローグの創業20周年。さらにフォーラム中日の2月2日が創業記念日に当たった。ということで、今年のフォーラムはいつもに増して主催者の力が入り、ロシア国内外から2000人以上が参加した。大盛況であったゆえんである。

画像のクリックで拡大表示

 財界人だけでなく、政治家や学者も参加した。ロシア副首相を兼ねるアレクセイ・クドリン蔵相、ローレンス・サマーズ元米国財務長官、ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ教授、ジャンクボンドの帝王マイケル・ミルケン氏、金融危機を予測したことで名を挙げたヌリエル・ルビーニ教授…。光栄なことに、彼らに交じって私もパネリストとして招待を受けた。

 余談だが、久しぶりにサマーズ元米財務長官に再会。「映画“ソーシャルネットワーク”でサマーズ総長を拝見しましたよ」と切り出すと、「もちろん、私もあの映画は楽しんだよ。あんなもんだよ」と苦笑い。やはり映画で描かれた人物よりずっと“いい人”であった。

議論の流れを変えてやれ!

 メイン会場で行われた最初のパネルは、最も参加者が多く、最も参加者が期待するものだ。テーマはずばり「Who will drive the growth?: 誰が成長をもたらすのか?」。ここ20年間経済成長の実績がない日本の代表としては、回答するのが容易ではないテーマだ。友人でもあるヴァーダニアン社長のはからいで、私はこのパネルに入れてもらった。恐れ多いが、血沸き肉躍る気持ちだった。唯一の日本人としての登壇である。

画像のクリックで拡大表示

 パネルの仕切りは、BBCの人気討論番組『Hard Talk』の司会者のステファン・サッカーだった。パネリストは、ロシアのクドリン蔵相・副首相、ノーベル賞のスティグリッツ教授やインドの最優秀ビジネスパーソンに選出されたばかりのスニル・コドワニ氏、ロシア最大の銀行スベルバンクのヘルマン・グレフ頭取ら。

コメント5

「田村耕太郎の「経世済民見聞録」」のバックナンバー

一覧

「ロシアは“成長しない日本”が好き?!」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト