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不公平感、本気で解決する気ある?

自営業で忙殺される夫、増える一方の妻役割に報酬はなし

2011年2月10日(木)

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 夫が自営業を始めてからは、彼が司令塔で私は奴隷。当たり前のように家事をし、夫より負担が増えているのに妻には報酬が出ない。ギリギリの自営に巻き込まれた妻には、離婚しかないのか。でも主人のことは仕事を離れれば好き(働く主婦)

 遙から

 お気持ちは大変理解できる。

 今回の悩みの発端の、ご自身の自営業の労働以前に、そもそも家事自体、今の時代では、賃金が支払われない労働、と定義されている。それまで長い時代、家事は、その終らなさと評価のされなさとそこにある確かな疲労感を、“だって主婦だから”やって当然のものと見過ごされ、手を抜くと“愛がない”と批判され、容易には労働と位置づけられなかった歴史がある。昨今、それがようやく“労働”になったものの、賃金はいまだ支払われることはない。

 離婚の場合には家事はいくばくかの賃金となって評価されるが、妻夫共に日常生活でそれが労働だと自覚できる夫婦はどれほどいるだろうか。その拡大解釈をしていけば、自営の労働も“家族を支える妻役割”意識の下では賃金を支払う発想に至らないのも驚くことではない。

 結婚や主婦という選択は、甘さの裏にそういった牙を孕んでいる制度であることは女性学の間では周知もされている。

 いつその制度が牙をむくか。そこには経済力が大きく影響する。実際、ご自身も自営業で共働きをする以前の経済力下では仲がよかったわけなのだから。経済力の保証下でのみ成立した関係性を懐かしんだところで、現実は新たな背景と関係性がすでに動いている。それは自営業であれ、介護であれ、パートでの生活費負担であれ、“やって当然。だって主婦だから”意識の下では、そこにある疲弊やストレスはなかなか周りに理解されにくい。

 結果、選択肢は絞られる。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「不公平感、本気で解決する気ある?」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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