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急成長するLED市場の死角

2011年2月10日(木)

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LED照明が普及する一方で、品質上のトラブルも増えている。札幌市役所では、市職員が目の不調を訴えて交換する事態に。背景には、LED照明に関する規格や安全基準の不備がある。

 LED(発光ダイオード)照明市場が急拡大している。日本電球工業会によると、2009年度に約380万個だった出荷個数が、2010年度には約1300万個まで急増する見込みだ。当初は家庭などで使う電球形が市場を牽引したが、昨年からは事務所などで使う細長い直管形が増えている。

「目がチカチカする」との苦情

 ただ、急速に普及する一方でトラブルも増えている。

 札幌市では昨年、市役所にある約9000本の照明を従来の蛍光灯からLEDに切り替えた。すると市職員から、「目がチカチカする」などの苦情が殺到。庁舎管理課が職場のLED照明を調べると、電圧の変動に応じて、LEDが1秒間に100回の頻度でオンとオフを繰り返し、点滅していたことが分かった。従来の照明にもこうした「フリッカー」と呼ばれるちらつき現象はあるが、残光時間があるために違和感を覚えにくい。だがLEDには残光時間がなく、明るさが瞬時に切り替わるため、ちらつきを覚えやすいようだ。「気分が悪い」と体調不良を訴えた市職員もいたという。

 問題となったのは、エコ製品販売業のクリアス(東京都中央区)が納入した約2500本。ジェネライツ(東京都千代田区)製のLED照明だ。発光源であるLEDチップは国産で、海外で組み立てた照明だった。結局クリアスは、フリッカー対策をしたLED照明にすべて取りつけ直した。 

 しかし、札幌市とクリアスの双方に“不良品”を納めたという認識はない。クリアスは「札幌市の仕様通り導入した」と話す。実は今回、札幌市の仕様書には、消費電力や明るさなどを定める項目はあったものの、フリッカーに関する項目がなかった。札幌市・庁舎管理課の池田政幸係長は、「蛍光灯でもフリッカーは出る。違和感があるほどのちらつきが出るとは思わなかった」と明かす。

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「急成長するLED市場の死角」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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