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ロシア版シリコンバレー「スコルコヴォ」の全貌

ロシア経済は汚職を排除し資源依存から脱却できるか

2011年2月10日(木)

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「起業家を育成し、イノベーションを起こして、経済を近代化する!」

 2009年、サンクトペテルブルグで開かれたロシア与党――統一ロシア党の党大会。ここで、サンクトペテルブルグ出身の、プーチン首相、メドヴェーチェフ大統領というロシアツートップが、こう宣言した。筆者も出席し、この目で見、この耳で聞いた。それが、「スコルコヴォ計画」だ。今回私は、その成果を実際に確かめてきた。

 スコルコヴォというのはモスクワ郊外にある村の名前。ロシア版シリコンバレーといったところか。スコルコヴォ計画は、起業家育成を目的に、国家より500ヘクタールの土地を受領。

 以下の近代化優先5分野関連のベンチャー育成を目指す。
1.医療 
2.エネルギー効率 
3.核エネルギー 
4.宇宙通信 
5.IT(情報技術)

 このスコルコヴォ計画に対して、ロシア政府が、初期の3年間に20億ドルを投資。その後、ノキア、ボーイング、フィリップス、シスコといった欧米のグローバル・テクノロジー企業も合わせて数十億ドルを投資している。

 スコルコヴォでの居住資格を得るには、まず社則などをスコルコヴォ関連の連邦法に一致させる必要がある。その上で、プロジェクトあるいは研究活動の申請書をスコルコヴォ基金のウェブサイトに電子登録する。

 審査は有識者、起業家、そしてベンチャー投資家によって構成された専門委員会が行う。トップは、メドベージェフ大統領。メンバーには、シーメンス会長ピーター・ロシャ氏、ノキア会長ヨルマ・オリラ氏、シスコシステムズの会長兼CEOジョン・チェンバース氏、 Google社長エリック シュミット氏らが名を連ねる。何かと行政手続きに時間がかかるロシアでも、この審査期間は30日間を超えることはない。

 審査を通れば、法人税、資産税、土地税が免除という税制優遇措置が適用となる。この優遇措置は、創業後10年間または売り上げが10億ルーブルを超えるまで適用される。付加価値税の支払いは任意。年金社会保険料は14%に減免。研究開発用機器の輸入関税も免除される。

新興国起業向けビジネススクール!

 ロシア・フォーラム(前回を参照)のパネルディスカッションの出番が終わってから、すぐにスコルコヴォ村を訪問。その拠点である、スコルコヴォ・モスクワ・スクール・オブ・マネジメント(スコルコヴォ・ビジネススクール)を視察した。

 開校5年目だが、すでにロシアを代表するビジネススクールだ。この学校は、今年で設立20周年を迎えたロシア最大の投資銀行トロイカダイアローグのルーベン・バーダニアン社長が「世界に通用する起業家をロシアで育成する」との志で始めた。

コメント1件コメント/レビュー

何人か連れて帰ってきてくださいね。(2011/02/10)

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「ロシア版シリコンバレー「スコルコヴォ」の全貌」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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何人か連れて帰ってきてくださいね。(2011/02/10)

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