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舞い上がらぬ花粉症商戦

  • 佐藤 央明

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2011年2月18日(金)

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飛散量が昨年の10倍とも言われる今年のスギ花粉。さぞ商戦も盛況かと思いきや、どうも事情が違う様子だ。メーカーや小売りは関連商品への期待をしぼませている。

 記録的猛暑の影響で、昨年の5倍とも10倍とも言われる今年の花粉飛散量。各社が火花を散らす花粉症商戦のはずが、新製品も少なく、今のところ動きは鈍い。「花粉症用商品は、リスクが大きい割に実入りが少ない」。それに気づいたメーカーが、市場を見限るケースも出始めている。

 花王は、2003年発売の掃除用スプレー「アレルクリン」の販売を2010年に終了した。アレルクリンは「花粉カット」などのラインアップを展開していたブランド。代替品として「クイックル 舞い上がりをおさえるハウスダスト除去スプレー」に切り替えた。

 なぜ花王は手を引いたのか。「消費者は薬やマスクは手に取るが、部屋の中を掃除してまで花粉を除去したい、という発想にまでは至らなかった」(同社広報)と説明する。

 ただ、理由はそれだけではない。

 ハイシーズンは飛ぶように売れ、儲かるイメージのある花粉症用商品。しかしこれは、花粉が飛ばない時期には棚落ちすることの裏返し。そもそも花粉がほとんど飛ばない年もあり、そうなれば1年中売れないことになる。はなはだ不安定な花粉症向け商品に心血を注ぐよりも、通年で売れるブランドに切り替えるべき、との判断が出てきても不思議ではない。

 現行のクイックルのパッケージには、小さく「花粉」の文字はあるが、より目立つのは「ハウスダスト」の部分。季節性商品というイメージを払拭し、通年向けに切り替えた格好だ。「花粉用という、ニッチな商品に見えてしまうのを防ぎたかった」(花王広報)。

 「花粉外し」の動きは花王だけではない。ライオンは2004年に出した、衣類に噴霧して付着した花粉を落とすスプレー「花粉ガード」の販売を2008年に中止した。大量飛散した2005年には200万本以上売れた商品だったが、飛散量が減ればそれだけ売り上げも落ちる。同社は、静電気防止スプレー「エレガード」のパッケージに、小さく「花粉をブロック」というアイコンを載せて、花粉ガードからの代替利用を促している。「花粉に対してはエレガードでもかなり効果があり、補完できると判断した。タイミングよく飛散した2005年はラッキーだった」(ライオン広報)という。

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