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日本の社会起業家を支援する!(2)

アショカジャパン代表の槇 加志波さんに聞く

  • 柳瀬博一

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2011年2月22日(火)

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 アショカは、2011年1月、日本支部であるアショカジャパンを開設した。初代代表となる槇加志波(まき・かしわ)さんは、もともとブリヂストン勤務で、米国ではファイアストーン社との合併事業に従事した、ばりばりのビジネスパーソン。

 そんな彼がなぜ、社会起業家を応援するアショカの日本代表に就任したのか。日本でアショカはどんな活動を行うのか。みずほ銀行との協力の中身は。

前回記事はこちら

(聞き手:柳瀬博一、写真:陶山勉)

――アショカとは、いつからのお付き合いなんですか?

 私が初めてアショカの存在を知ったのは2010年の7月。わずか半年前です。アショカの日本での代理人を務めていらした渡邉奈々さんより、友人を介して連絡がありました。今にして思えば、これがいきなりアショカの日本代表になるかどうかの「面接」だったんですね。 

――アショカの存在を知らずに、いきなり代表のオファー! なぜ槇さんに白羽の矢が立ったんでしょう。

 おそらくビジネスパーソンとして長年日米で勤務経験があるため、英語で仕事ができる、というのと、もう一つは、自分自身で発達障がい児のための教育プログラムを開発実施する社会起業を行っていた、という2点が、アショカのおめがねにかなったのだと思います。

――もともとは、ブリヂストンに勤められていたんですね?

 はい。1955年生まれの私は大学卒業後、1978年から2000年までブリヂストンで働いておりました。アメリカのファイアストーン社との合併事業に携わり、90年代からずっとアメリカ暮らしでした。その後、2000年に転職し、CADの分野で有名な「図研」のアメリカと欧州の代表を務めていたんです。ですから、それまでアショカの存在はもちろん、「社会起業」という言葉も知りませんでした。

知らずに、社会企業に取り組んでいた

 そんな私が、今にして思えば、自ら社会起業の道に足を踏み入れたのは2003年のことでした。友人のお子さんが、日本の医療機関で「発達障がい児」と診断されたのを知ったときです。

 自分の子どもの将来に不安を抱く友人を前にして、なんとか力になれないものだろうか? そう思った私は、ちょうど図研から独立して健康食品とサプリメントを法人向けに卸すベンチャーを立ち上げていたときでもあり、発達障がい児に対して統合的な療養/教育サービスを開始しました。

 発達障がいのような精神に関わる(「知的、身体的に多様な」)症状への対応には、医学、教育学、心理学など学際分野をまたがる知識が必要なのですが、既存の医療機関やセラピー機関は、分野の壁に阻まれて統合的なサービスを施せないでいました。

 その壁を越えて、発達障がい児が、より普通の世界に羽ばたけるような教育と訓練と治療を実現したい、と思ったのです。以来、日本と米国でこのサービスを続けてきて、現在までに100人以上の子どもたちの教育、訓練、治療のお手伝いをしてきました。

 社会起業という言葉は知らなかったし、このサービス自体は、いわゆるNPOではなく、一般ビジネスとしてスタートしたのですが、お金儲けがもちろん目的ではなく、あくまで発達障がいに苦しむ親子をなんとかしたい、という私自身の思いがあって続けてきたものです。

 私のこの姿勢と実績が、アショカの日本における代理人を務めていらした渡邉さんの目に留まったわけです。そして、アショカの代表であるビル・ドレイトンと会うことになったのが、2010年の8月でした。

志は高いけれど、優しいだけの人たち?

――アショカの印象は?

 調べてみてすぐに、とても意義のある活動をしていることが分かりました。
 社会起業は、一般の企業経営以上に孤独な作業です。自分が命をかけてやっている仕事が、本当に価値のあることなのか、お金に換算しにくい分、よけい分かりにくいからです。

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