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おおいに、嫌な女になるべし

女性蔑視の上司が多い職場が嫌でたまらない

2011年3月11日(金)

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 明確に何かをされた、というわけではないのですが、なにかにつけ微妙に女性蔑視を感じることの多い上司のいる職場が嫌でたまりません。微妙なので指摘もしづらく。騒ぎになるのも嫌で。どうすれば?(30代女性)

 遙から

 東京の一流ホテルのエレベーターに乗り合わせたのは、ビジネススーツを着た60代の男性たちだった。その中のひとりが、突然、まず私の背中を叩いた。驚く私の表情を無視するかのように、ニタニタ笑って言った。

 「会ったことあるよな?」

 その馴れ馴れしさに無礼なおやじだと思ったが、職業柄、テレビで見ていてもどこかで会った気になって話しかけてこられることはあるので、「どこかでご覧になられたのですね」そう言って軽く目礼した。

 腹が立ったのはそのことではない。男性の次の言葉使いだった。

 仲間の男性に「次回はどうされるんですか?」とその無礼なおやじが質問した。

・・・敬語だった。

 無礼なおやじは、360度、誰に会っても無礼であればそれはその人のパーソナリティとして受け入れられる。

 なぜ、知り合ったかどうか分からないくらいの初対面に近い女性にはタメ口で、すでに明確に仲間の男性には敬語なのか。その時、上野千鶴子著の『女ぎらい』の本にあるフレーズが頭をよぎった。

 女性蔑視は「性別2元制のジェンダー秩序に深くふかく埋めこまれた核」。

 そして、男の値打ちは女性からでなく男性から「おぬし、できるな」と賞賛を浴びること。

 敬意のヒエラルキーが見事に狭いエレベーターの空間で体現された。そういう男性にとって、敬意は女性に対してではなく、常に男性にある。それはタクシーに乗っても経験できる。

 「あーあ、帰りたくなっちゃった」と突然運転手が私に言う。

 「なぜ?」と私に聞いてほしい前振りであることは重々承知の上で、私は無視する。

 すると、無視されていることに意を止めず、続けて喋る。

 「僕の家、この近所なんだ」

 また、ある時は、「お客さん、誰かに似てるって言われない?」

 私は「いえ」とわざと無愛想に返事する。

 私の不機嫌をよそに、続けて「ほら、あの、○○さん!」と上機嫌に喋る。

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「おおいに、嫌な女になるべし」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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