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日本橋を洗ったドイツのイノベーション企業、ケルヒャー

「高い人件費」「過剰品質」「高齢化」の日本市場にチャンス?

  • 日経ビジネスオンライン編集部

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2011年3月11日(金)

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 かつて東海道の起点だった東京の「日本橋」は、今年4月に架橋100周年を迎える。その節目を前に、ドイツの大手清掃機器メーカー、アルフレッド・ケルヒャーの日本法人が、地元の保存会と共同で石材などの洗浄プロジェクトに乗り出した。

 日本ではあまり知られていないケルヒャーとはどんな会社なのか。

日本橋を洗浄するケルヒャーのスタッフ

 1935年に創立した同社は、現在世界190カ国以上で製品を販売している。業務用、家庭用の掃除機や高圧洗浄機、スチームクリーナーなど2000種類もの製品を展開する。株式は非上場で家族的な経営が信条だ。同社の資料によれば、2010年の売上高は前年比17.3%増の15億2600万ユーロ。世界的に景気が後退した2009年には前年比で7.7%売上高を落としていたものの、それをカバーする成長ぶりを示している。

 同社は、ドイツのシュツットガルト駅の建物を皮切りに、世界各国で名所旧跡の洗浄を手掛けてきた。米ニューヨークの自由の女神の台座、ブラジルはリオデジャネイロの巨大なキリスト像、独ベルリンのブランデンブルグ門など、1980年から世界で50件を超える歴史的建造物や彫刻などを洗浄している。

 こうした活動について、ドイツ本社のハルトムート・イエナー会長は「目的は、社会的貢献(CSR)、一般の人に我々の製品や機器の効果を知ってもらうことなどがあるが、自社の技術開発にも重要な役割を果たしている」と話す。

「日本橋クリーニングプロジェクト」を終え挨拶したアルフレッド・ケルヒャー社のハルトムート・イエナー会長

 実際、バチカン市国のサン・ピエトロ寺院では、284本の柱を順番に洗ったという。通常なら非常に小さなプラスチックの粒を柱にぶつけることで汚れを落とすのだが、表面が傷つきやすい状態だったためにその方法を断念。試行錯誤を繰り返した結果、直径1ミリ程度のゴムの粒をぶつける方法を開発した。ゴムは柔らかいので傷がつきにくく、しかもそのゴムの粒を回収して繰り返し使うというエコ対策も取り入れた。この方法は、現在では芸術的に価値の高い彫刻などの洗浄に使われているという。

 歴史的建造物は長年の汚れが積み重なっているうえに、表面や材質も様々。こうした難しいものへの挑戦が新技術の開発につながる。ここからケルヒャーが得るメリットも大きいわけだ。

 新製品開発への注力は同社が最も重視する経営課題だ。年間では、平均約140種類の新製品を投入しており、全製品に対して、発売から5年以内の製品が占める割合は85%に上る。1年間では、約300件が開発案件として着手され、それを段階ごとに絞り込んでいく。

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