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「ムダになってもいい。考え得るすべての支援を投じろ」

米専門家が語る「ハリケーン・カトリーナ、失敗の教訓」

  • 加藤 靖子 

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2011年3月12日(土)

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ハリケーン・カトリーナが起こった2005年、ダニエル・カニエフスキ氏は、米国土安全保障理事会として対策にあたっていた経験を持つ。災害時のホワイトハウスで見たものとは、連邦政府と、州・地方政府が十分に連携しきれない様子だった。

日本政府は、米国に支援要請を叫べ

 ―― ハリケーン・カトリーナの際に、ホワイトハウススタッフとして働いていたということですが。

 カニエフスキ ハリケーン・カトリーナが発生したとき、私はホワイトハウスの米国土安全保障理事会の政策ディレクターとして、カトリーナの被害調査を担当し、どのような対応がなされるべきかを話し合っていました。カトリーナ後に、政府の対応を共著『The Federal Response to Hurricane Katrina : Lessons Learned(ハリケーン・カトリーナへの連邦対応ー教訓)』という調査報告書で発表しました。

 これはフランシス・タウンゼント元大統領補佐官(米国土安全保障担当)が総括責任者となって作成し、特に連邦政府内部の諸機関、連邦政府と地方政府間の連携について指摘したものです

 これを当時のブッシュ大統領とホワイトハウス宛に作成し、国家の対応に関する指摘と改善のためのアドバイスを記しています。この文書では、カトリーナから25の教訓を書き留めています。

 ―― カトリーナで起こった対応の失敗とは何だったのでしょうか。

 カニエフスキ 米国では、連邦政府が州政府と地方政府の支援をします。つまり州と地方に支援が必要な場合だけ、国が動くという仕組みです。

 しかしハリケーン・カトリーナの教訓から学んだことですが、州や地方は時として、災害状況に圧倒されてしまい、十分に対応できないことがあります。そのようなときは、連邦政府が同時に、協力して動くべきだということです。

 しかしながら、米国ではカトリーナ後にも法律が改訂されていないため、災害の際の対応は、連邦政府ではなく、未だに州知事に委ねられたままです。

 米国の法律では、他国が被災し支援が必要な際、他国が要求する役割を遂行することになります。例えば日本政府が屋上にいる被災者をヘリコプターで救出してほしい、という要請があった場合、そこにヘリを飛ばして救出に行きます。

 しかし、もし日本から要請がない場合、米国から日本に「救済が必要か」と聞くようなことはしません。ですから、日本政府は必要なことがあったら、米国に向かって要請しなければなりません。あくまでも日本政府の要請があって、行動が開始されるのです。FEMA(米国連邦緊急事態管理庁)のチームも、州の要請があって、初めて動く体制です。

コメント3件コメント/レビュー

阪神淡路大地震の経験者ですが、大きな被害が発生した場合の対策で思うのは、現地で動けない老人、子供と介護する付き添いと共に、何故、避難所に隔離したような状態を作るのか?早く被害を受けていない場所へ移し、現地には働ける人に対し復興工事を手伝わせ、賃金を支払うようにしないのかと。財産を失った人に賃金を払うことにより、明日への希望が生まれるのではないか。避難所でぼーぜんとTVを見ている姿に何かがおかしいと思うのですが。神戸の経験でも避難所にいないと支援が受けられないからと、郊外の病院に入院することを拒んだ人が多数いました。どうにかしないと!(2011/03/16)

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阪神淡路大地震の経験者ですが、大きな被害が発生した場合の対策で思うのは、現地で動けない老人、子供と介護する付き添いと共に、何故、避難所に隔離したような状態を作るのか?早く被害を受けていない場所へ移し、現地には働ける人に対し復興工事を手伝わせ、賃金を支払うようにしないのかと。財産を失った人に賃金を払うことにより、明日への希望が生まれるのではないか。避難所でぼーぜんとTVを見ている姿に何かがおかしいと思うのですが。神戸の経験でも避難所にいないと支援が受けられないからと、郊外の病院に入院することを拒んだ人が多数いました。どうにかしないと!(2011/03/16)

最悪の内閣の時、最悪のことが起きてしまったと言われるのか。この記事どおりです。さっさと必要なものを配ってください、手段は何でもいいのです。(2011/03/13)

<もし将来、より都心に近い所で、今回のような巨大な災害が起こった場合、無理に帰宅するのではなく、会社など今いる場所から離れないというのが、推奨すべき選択になるのではないでしょうか。>→独身ならこれでも良いのだが、夫婦で都心で働き、子供たちを自宅側の保育園に預けている者にとってはありえない選択だ。何としても自力で帰らねばならない。今回は、徒歩とランで平均時速7kmで移動し2時間ちょっとかけて、保育園に迎えに行った。会社は子持ちの社員のことなんて何も考えてないので、定時まで拘束された。早退させてもらえる雰囲気ではなかったので、今思えば職場放棄すればよかった。(2011/03/12)

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三品 和広 神戸大学教授