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デジタル時代に売れるメモ帳

  • 佐藤 央明

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2011年4月1日(金)

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 自社で開発したハードを最初に売って、その後は消耗品で継続的に儲ける。インクジェットプリンターなどで常套のビジネスモデルだ。

 では、このハードを他社が作った“人のふんどし”で賄えるとしたらどうだろう。ハード開発の初期投資を必要としないまま、自社で作った消耗品は売れ続ける。まさに「濡れ手で粟」の商売になり得る。

 これを具体的に実践している商品がある。キングジムが今年2月に発売したメモ帳「ショットノート」だ。年間目標の15万冊に対して、初回出荷分3万 5000冊を用意したがすぐに完売。発売前の期待値も高く、同社ホームページへのアクセス数は、発表日に通常の2.6倍に及んだという。ネット通販などでは、今も品薄の状態が続いている状況だ。

 ショットノートは、見た目は何の変哲もないただのメモ帳。ただこれが、米アップルの「iPhone」と組み合わせることで威力を発揮する。

 まずは同社が無料で配信するiPhone向けのアプリ「SHOT NOTE App」を起動させて、メモ書きしたノートを撮影。するとノートの内容が瞬時にデータ化され、iPhone内やクラウドアプリの「Evernote」に保存される。アナログのメモ書きをデジタル化するためのツールだ。

 人気の理由は、どんな角度から撮影しても、ピタリとiPhoneの画面に合わせてくれるスキャン機能。ノートの四隅には、それぞれ異なる四角形状のマーカーが小さく印刷されている。iPhoneがこれを認識することで、斜めから撮影してもサイズや角度、色などを補正し、表示してくれる。

 もう1つの特徴が検索機能。ノートの上部にページ番号や日付を書き込む場所があり、OCR(光学式文字読み取り装置)で認識する仕組み。メモをすぐに呼び出すことができる。

 アプリの開発コストはかかったが、ハードを作るために金型などを起こす必要もなく、「最小限の投資で済んだ」(同社)という。理想的なビジネスモデルを構築した商品と言えるだろう。

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