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世界よ、今こそ日本に投資せよ!

財政を当てにするより金融市場で復興資金を集めよう

2011年4月8日(金)

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注目独り占めする香港市場

 私が籍を置くハーバード大学をはじめ、アメリカの大学がこぞって日本支援のためのチャリティーイベントに精を出してくれている。そのいくつかでパネリストとして登壇させてもらっている。その中で決まって訴えることがある。

 「皆さんの日本への想いを知り、改めて感動している。多くの義援金に心から感謝します。さらに一歩先へ進むためのお願いをしたい。日本への投資だ!復興を目指す我が国へ投資してほしい!」

 政府には「世界が日本に注目している今こそ、世界をびっくりさせるプランで世界のお金を集めるチャンスだ。それを活用して日本復興を成し遂げるのだ!」と声を大にして言いたい。

ハーバード・アジア・ビジネス・コンファレンスに参加

 4月2日、アジア関連では北米最大のビジネス・コンファレンスが、ハーバードビジネススクールで開催された。今年は第20回の記念大会でもある。ビジネススクール、ロースクール、ケネディスクールの共催である。

 会場には1000人近い参加者が世界各国から参加。中でも群を抜いて多かったのが中国人である。中国本土から起業家、投資家、政府関係者が、またアメリカの大学、大学院に通う学生も含めて一大勢力が結集した。

 私が登壇したのは「アジア資本市場の行方」というパネルディスカッションだった。同じ時間に開催されたセッションの中で、最も大きな会場があてがわれた。それくらい関心を集めるものであった。

 その理由は「香港証券取引所」だ。香港市場は世界最大のIPO(新規上場による資金調達)市場である。同市場で上場を目指す起業家が、中国本土ばかりでなく、中国系アメリカ人起業家の間でも増えてきたのだ。パネリストは4人――香港の資本市場専門弁護士が2人と、金融規制を専門とするハーバードビジネススクールの教授と私。

 私が呼ばれたのは、かすかな関心がまだ日本にあるからだろうか? うがった見方をすれば、中国偏重にならないようバランスを取るためだったかもしれない。パネルディスカッションのタイトルは「アジア資本市場」で、「中国資本市場」ではなかったので…。私が他のパネリストと差別化できる点は、日本について語れること、そして法律や規制を作る側にいたことだ。

2人の弁護士が見事なプレゼン

 ハーバードビジネススクールやロースクールが声をかけるだけあって、2人の弁護士は豊富な実務経験を持っており、プレゼン能力も相当高かった。2人が語ったのは、香港市場の実態だ。

 香港証券取引所は、私もよく存じ上げている会長のロナルド・アーアーキュリー会長がアジアナンバーワン市場を目指して市場改革を続けている。実績もすごい。中国の巨大な金融機関の上場が相次ぎ、2009年、2010年と立て続けに、世界最大のIPO市場になった。

 2人は、この実績を、数字を使って見事に紹介した。さらに、香港市場が世界基準に則った情報公開や企業統治を上場企業に課していることを見事にプレゼンした。

「日本の未来にあなたたちが賭けてくれたらうれしい」

ハーバードビジネススクールで開催されたアジアビジネスコンファレンスのパネルディスカッション。マイクを握るのが著者
画像のクリックで拡大表示

 2人のプレゼンテーションの後、聴衆は香港市場へのさらなる関心でいっぱいになった。唯一の日本代表である筆者にとって、このパネルの流れを変えるのは容易ではない。しかし、ここは強引に流れを変え、私の持論に持ち込むことにした。

 まず「このパネルの中で私だけが法律を作る側にいた。いわゆる政治の世界だ。政治の世界の発言は、弁護士や学者の発言ほど正確ではない。しかし、大きな未来へのビジョンを示すものだ。今は政治家ではないが、ビジョンを語ると思って聞いていただきたい」と予防線を張った。

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「世界よ、今こそ日本に投資せよ!」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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