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ビールまで「自粛の夏」か

  • 佐藤 央明

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2011年5月9日(月)

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工場被災、電力削減、資材不足、放射能問題…。震災がビール4社のそろばんを狂わせる。たとえ夏場に供給体制が回復しても、「自粛の長期化」という最大の懸念が待ち受ける。縮小する国内市場に固執するか、海外戦略を加速するか。各社は岐路に立たされている。

 2010年のビール系飲料出荷量。アサヒビールがキリンビールをかわして、2年ぶりにシェアトップに返り咲いた。ただ今年は早くも、「2011年は、キリンが首位を奪回するのではないか」という声が聞こえてくる。

仙台港に程近いキリンビールの仙台工場。津波でタンク4基が倒壊した(写真:毎日新聞社/アフロ)

 キリンは東日本大震災による津波の影響で、仙台工場の貯蔵タンクが4基倒壊。ビール4社の工場の中でも、特にダメージが大きかった。同社は「今秋以降には何とか復旧したい」と言い、ビール最需要期の夏場には間に合いそうもない。それなのに、なぜキリンの優勢がささやかれているのか。

 最大の理由は、各社に課せられる夏場の使用電力の削減だ。東京電力管内にはキリン、アサヒともそれぞれ2つの工場があり、政府が要求する削減目標に従って、何らかの措置を迫られることになる。

 しかし、1カ所だけ節電とは無縁の“例外”がある。キリンの横浜工場だ。

 同社は2007年、廃水処理工程で発生するメタンガスと天然ガスを混ぜて発電する大規模な設備を導入。自社のビール製造で用いる電力以外に、3300世帯分に当たる1万キロワットもの発電能力がある。横浜は、同社の中で最大の生産量を持つ主力工場。「震災直後の3月13日から東京電力に供給している。夏場でもフル生産できる万全の体制が整っている」と松沢幸一社長は自信を見せる。

 一方、アサヒの神奈川工場は計画停電などの影響で、1カ月以上ビール類の仕込みができなかった。「現段階では、アサヒに比べてキリンの方が制約が少ない」(みずほ証券エクイティ調査部シニアアナリストの佐治広氏)と見る向きが多い。

 ただ、キリンにもアキレス腱はある。4月21日、同社は「キリン クラシックラガー」など9品目の一時販売休止を発表。アルミ缶の供給不足を理由に挙げる。「5月中旬には4品目を再開する予定」としているが、サプライチェーンの回復が遅れるようなことがあれば、今後何らかの影響が出そうだ。

 ビール各社は、安全性という飲料業界ならではの問題も抱える。

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