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「高値づかみ」、武田の計算

2011年6月2日(木)

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武田薬品工業が約1兆1200億円でスイス製薬企業を買収。国内史上3位の海外企業買収に「高値づかみ」の声も。批判をいとわずグローバル化を進める武田経営の真価とは。

 「今回の買収が我々にもたらすベネフィット(利益)について、確信と興奮に満ちている」。5月19日、スイスの製薬企業ナイコメッド買収を発表する会見の冒頭で、武田薬品工業の長谷川閑史(やすちか)社長は高揚した面持ちで宣言した。そして、会見の最後には同じ言葉を今度は英語で繰り返してみせた。

長谷川閑史社長
買収を発表する武田薬品工業の長谷川閑史社長

 買収金額は96億ユーロ(約1兆1200億円)。日本企業による外国企業の買収としては史上3番目の規模だ。9月末までにナイコメッドの全株式を取得し、完全子会社化する。武田は今回の買収で世界15位から12位に浮上する。

 普段は買収案件と見ればシニカルな評価を下す製薬担当アナリストの評価も高い。シティグループ証券の山口秀丸マネジングディレクターは「これほど明確なシナジーが見込める買収案件は珍しい」と最大級の賛辞を漏らす。

 「今回の買収で、これまでの弱点を相当に補強できる」。長谷川社長が見えを切るのも無理からぬこと。武田にとってナイコメッドのような欧州製薬企業の買収は悲願だった。

 まず営業面での地域補完が見込める。ナイコメッドは欧州及び新興国市場に強いのに対して、武田は日米市場に偏っていた。武田の販売地域は世界28カ国から70カ国に拡大し、成長率の高い新興国市場に参入を果たす。

 ここ数年で主力薬の特許切れが相次ぐという経営問題にも、一定の成果を上げることができそうだ。ナイコメッドが持つCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療薬「ダクサス」といった期待できる新薬を獲得した。

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「「高値づかみ」、武田の計算」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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