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最終章|本当に大切なことは日々の暮らしの中に隠れている

2011年6月14日(火)

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 ドイツ・アウディでデザイナーとして過ごした10年間、私が最も欲していたもの。それは「おいしいごはん」でした。それなりに問題のない味のカリフォルニア米は手に入りましたが、もっとおいしいごはんと納豆が食べたい。日本にいればいとも簡単にできることも、ドイツでは困難なことでした。

 環境が変わると、当たり前のことが当たり前ではなくなります。それは、ごく普通の生活の中に最も本質的なことが隠されているということでもあります。豪華な食事が幸せをもたらすのではない。むしろ人は、豪華と感じるものから何かを得ることは少ないのです。

 寒い時、お腹が空いている時に食べるおにぎりや暖かいお味噌汁は、人に本当のありがたみを感じさせてくれるものです。炊きたてのごはんは愛しく美しい。こころから美しいと思うものとはそういうものでしょう。

 しかし最近、これから先もずっとそのような食事が当たり前にできるとは限らないのだということに気づかされました。

 毎日の中にあるささやかな幸せを守るために、私たちはいま、何をするべきなのでしょうか。

 これからの日本、これからの生活のために、自分にできること。「ものの見方を変える」「発想を変える」。その気持ちは十分にあるものの、いざ実行となると何をどうすれば良いものなのか、私自身にも見えていない部分が多いのですが、今回はそのきっかけにでもなれば、ということを書いてみます。

 1人ひとりが考え、判断する。そのために学ぶ。

何事も「自分で考え行動する」

 発想を変えるために。まず自分に最も近いもの、日々の暮らしからその見方を変えてみる必要があると思います。

 私はサラリーマンデザイナーとして25年働き、デザインとその周囲のエリアだけを仕事にしてきました。結果、40代半ばにしてデザインについての専門的な知識は深まりましたが、社会全体の成り立ち・仕組みをどれだけ知っていたかとなると、全くお粗末な理解しかありませんでした。

 多くのサラリーマンの方は皆同じだと思いますが、税金や社会保障について知ろうとしたこともありませんでしたし、税務署や関係機関を訪れたこともなくすべて会社に頼りきりだったため、いざ独立という時になって初めて、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされることになりました。

 会社員でなくなった現在、自分軸の必要性を強烈に感じています。サラリーマンであってもそうでなくても、常に「独立した立場」で社会との関わりを持ちながら生きていくことが重要だと思うのです。何事も「自分で考え行動する」というごく基本的な課題です。

 考えてみれば、私を含め多くの人間が、これまで社会の中で非常に甘えた状態にあったのではないかと思います。自ら進んで知り、考える習慣というものがなく、何かが起こればすぐ人のせいにして「だから言ったじゃないか」と責任逃れをしてきました。

 しかしもう誰かに寄りかかっているのではなく、一人ひとりが責任を持って発言し、行動する必要があるのです。常に自分で「良いのか、悪いのか」の判断をしなければなりません。そのためには「生涯学ぶ」ことを忘れてはいけないのだと思います。

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