• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

沸き立つ人民元投資

2011年6月22日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

人民元高を見越して、国内で元建ての投資が増えている。だが、元相場は対円では安く、「期待先行」の面も否めない。低金利にあえぐ日本の個人投資家にとって救世主となるか。

 世界経済における中国の存在が高まるにつれ、「人民元」に投資する機運が高まっている。金利水準は決して高くはないものの、将来の元高を見込んで長期保有する動きが目立つ。同じ元投資でも、株式よりリスクが低い預金や債券投信が人気の的だ。

元建て預金急増、昨年末の3倍に

 香港上海銀行(HSBC)が金融資産1000万円以上の顧客に提供している銀行サービス「HSBCプレミア」では、2010年10月から元預金を取り扱っている。金利は普通預金が年0.1%、3カ月もののキャンペーン金利が年3.0%と、他の通貨と比較して際立つ高さではない。だが販売開始からわずか半年で、同行の元預金残高は外貨預金の中でドルに次ぐ2番目になった。「とりわけ3月の東日本大震災後に起こった急激な円高で預金残高が急増した」(香港上海銀行)。足元の元預金残高は、2010年12月末時点の約3倍という。日本の富裕層が元に抱く期待の高さがうかがえる。

 預金のほかにも、香港オフショア市場に流通する利回り年2.5%前後の「元建て債券」に投資する投資信託も増えてきた。DIAMアセットマネジメントは2011年2月に「DIAM人民元債券ファンド」を設定した。販売会社は6社だが、ネット証券中心に売れ行き好調で、残高は運用開始時の9億円から4カ月で約2倍の21億円に膨らんだ。毎月分配型が主流の債券投信の中で、利回りが低いにもかかわらず売れているのは「多くの投資家が元高を予想しているから」(DIAMアセットマネジメント)。HSBC投信も同様の投信「HSBC中国人民元ファンド」を6月末に立ち上げる。

 元建て投信が増えている背景にあるのは、元建て債券市場の拡大だ。中国政府は2010年6月からこれまで限定的にしか認めなかった元建て貿易決済を拡大させた。結果、元を調達すべく世界中の企業による元建て債券の起債が香港オフショア市場で相次いでいる。これは「『元の国際化』をにらんだ中国政府の動きが段階的に進んでいることの表れ」とTS・チャイナ・リサーチ代表取締役の田代尚機氏は話す。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「沸き立つ人民元投資」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

もっと事業を効率化して、料金を下げて、消費者に貢献しないと業界はだめになってしまう。

和田 眞治 日本瓦斯(ニチガス)社長