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「キャラ」をセルフコントロールする生き方

複雑化した社会を乗り切るためのツール

2011年6月28日(火)

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 筆者の思い出のテレビ番組に「プロポーズ大作戦」があります。朝日放送が1973年から1985年にかけて放映した恋愛バラエティー番組です。私が好きだったのが「フィーリングカップル5vs5」というコーナー。大学生の男女それぞれ5人からなるチームが集団見合いをし、カップルが何組成立するか(しないか)を楽しむ企画でした。

 ところでこのコーナーには、ある“お約束”がありました。出演するチームの5番目の人(特に男性の5番目)は「オチ」を担当するのです。

 例えば女性が「どんなデートをしたいですか」と聞いた場合。男性の1番から4番までは「ドライブがいいです」などの無難な発言をします。ところが5番だけは「レストランに“連れていって”ほしいです」などとボケるのです。それに対して、司会のやすし・きよしがつっこむのが“お約束”の流れでした。筆者は子供心に「あの大学生は、与えられた役割を演じているのかも」と想像したものでした。

 この5番の行動は、今の言葉でいうと、「キャラ」それも「ボケキャラ」を演じていたのかもしれません。

 現代社会では、彼のようなボケキャラだけではなく「モテキャラ」「天然キャラ」「いじられキャラ」など様々なキャラが存在します。場合によっては、これらのキャラを自覚的に演じることもあります。さらには、キャラを場面によって使い分ける人もいます。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、現代社会のキャラ事情について分析してみたいと思います。キャラ関連の言葉を観察しながら、人間関係の在り方がどのように変わってきたのかを探ってみることにしましょう。

マンガ文化の「キャラ」

 まずは「キャラ」という表現について、少し復習します。

 キャラとはキャラクター(character)を略した言葉です。このキャラクターを広辞苑で調べると(1)性格。人格。個性。(2)小説・映画・演劇・漫画などの登場人物。と説明しています(語釈は筆者が要約)。略語である「キャラ」も基本的にはこの意味を踏襲しています。

 ただ「モテキャラ」「いじられキャラ」などで言うところの「キャラ」は、(1)の性格と(2)の登場人物(演じるべき役柄)という2つの意味を、同時に持っている感じがします。例えば「モテキャラ」は、モテる「性格」を表すと同時に、モテる自分を演じるという「役割」も表しています。

 この二重の意味は、マンガや芸能などの娯楽分野から一般に広まったと思われます。

 例えばマンガ・アニメの分野では、登場人物のことを「キャラ」と呼ぶ習慣があります。漫画家は作品を描く前、登場人物について「キャラ設定」を行うのが普通です。そして各登場人物の性格は、ほかの登場人物とは明確に区別できるように設計します。このような区別が際立つことを、漫画界では「キャラが立つ」という風に表現します。

 マンガ・アニメの中でも特に「萌え」の分野では、キャラに関する分析が非常に細かく進みました。

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「「キャラ」をセルフコントロールする生き方」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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