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デジタル家電に「冬」の兆し

  • 吉野 次郎,小谷 真幸

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2011年7月15日(金)

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HOYAのデジカメ事業をリコーが買収する。背景にあるのは、国内デジカメ市場の急速な悪化だ。国内市場の縮小は、デジタル家電全般で始まっている。

 リコーは7月1日、HOYAが「ペンタックス」ブランドで展開するデジタルカメラ事業を10月に買収すると発表した。リコーの近藤史朗社長は「世界で戦う機会を得られた」と意気込む。

 とはいえ、両社ともデジカメ市場では“負け組”だ。販売台数の国内シェアはHOYAが3.6%で8位、リコーは2.6%で9位(BCN調べ)。合計しても6.2%で、順位は8位にとどまる。よほど相乗効果を高めない限り、買収後も苦戦を免れない。それでもリコーが事業統合を決断した背景には、国内デジカメ市場の急速な環境悪化がある。

 まず、コンパクト型デジカメは値崩れが著しく、2010年6月以降、金額ベースの市場規模が前年同期を下回る状況が続く(BCN調べ)。画素数などではもはや差別化しにくく、廉価モデルは1万円台にまで下落。リコーはそのコンパクト型しか手がけていない。生き残るには、HOYAの一眼レフ型デジカメ事業の取り込みが急務だったわけだ。もっとも、一眼レフ型の分野でも2011年3月以降、金額ベースで市場規模の前年割れが続く(BCN調べ)。

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