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“空気を読まない”インドパワーが世界を制す?!

平均年齢24歳の12億人がしゃべりまくる!?

2011年7月27日(水)

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一か月で売れる携帯1200万台

 ナポリで開催されたグローバル・インディア・ビジネス・ミーティング(GIBM)。前回はイタリアのしたたかさに焦点を当てた。今回はインドのパワーについて紹介したい。

 インドパワーは、以下の数字を聞くだけで十分に感じることができる。ここ最近の、1カ月当たりの携帯電話新規加入者数は1000万から1200万。年間ではなく、「ひと月」の数字である。理科系大国インドで年間に生み出されるエンジニアの数は30万人。ちなみに日本は2万人強だ。

 現在のインドの人口は12億人、その平均年齢は24歳という若さ! インドの10分の1の人口しか居ない日本の平均年齢は、ほぼ倍の45歳だ。インドの人口は2025年には14億人を超え、中国を上回り世界一になる。インドのミドルクラスは既に2億5000万人。これが今後10年間で2倍の5億人に膨れ上がると言われる。ちなみに、大手コンサルタント会社のPWC(プライスウォーターハウスクーパース)は「購買力平価GDPで、2011年にインドが日本を抜く」と予想している。とてつもない可能性を感じさせる。

 今回、旬のインド財界人と直接触れ合うことにより、数字よりもさらに大きなインパクトを与えられた。この実体験に基づいてインドの可能性を伝えたい。

空気を読まない雄弁さ

 今回のGIBMには全世界から約300人のインド財界人が駆けつけていた。一人でさえパワフルなインド財界人が300人も集まると収拾がつかないほどの勢いとなる。

 まず、インド人の「空気読まなさ」と「世界一の雄弁さ」について事例を紹介したい。

 私がパネリストを務めたパネルディスカッションでは、我々登壇者が話すことができたのは最初の20分くらい。途中から会場全体がパネリストになってしまった。我々5人のパネリストをさしおいて、手を挙げて勝手にしゃべりだす聴衆の方が主役になってしまったのだ。世界中でパネルをやらせてもらったが、こんなことは初めてだ。しかし、議論の中身は登壇者も聞き入るくらい素晴らしかったので、悪い気はしなかった。

 彼らは空気を読まない。パネルディスカッションが終わり、質疑応答となる。これが、あまりにも質問が多くて終わらない。ロンドン在住の、少し空気の読めるインド人富豪が、事態を収束させるために手を挙げた。「私は質問ではなく提案したい。この素晴らしい機会を作ってくれたリヒター博士に皆で拍手を送りたいと思うがいかがか」と会場に問うた。会場は大拍手。この財界人はここで質疑応答が断ち切れると確信した。インド以外の国だったら「ここで終わろうよ」と空気を読む場面である。良いネットワーキングができたフォーラムなので、会場は絶頂に達した。通常なら、最後にふさわしい流れだ。

 リヒター博士も感極まった表情を見せた。そこに皆がさらなる拍手を浴びせる。そのロンドン在住の富豪も安堵の表情で「これで閉められる」と思ったようだ。ところが、拍手がなりやむと再び多くの手が上がり、感激の雰囲気をぶち壊すかのように、厳しい質問が浴びせられた。再び終わらない雰囲気に。

コメント8件コメント/レビュー

数年間インド人技術者と仕事をしました。その間に彼らの考え方という物が幾らか分かった気がします。「自分と身内以外は踏み台にしか見ない」という考え方です。もちろん日本人もその対象から除外される訳ではありません。むしろ、日本人、韓国人、中国人はワンランク下の存在と考えている。幾らこちらが仕事を発注している側であっても、かれらには’お客様’という感覚はありません。それどころか、’仕事をしてあげている’位の感覚です。しかし、仕事の内容は、一旦理解して方向が決まれば凄まじいまでの集中力でこなして行きます。ただし、良い悪いのギャップが激しく、こちらの意図している事を伝えきらないと、できない。やらない。でも金はよこせ。です。まぁ、この辺は中国人技術者にも共通している所ですが、インド人は非常にドライです。(2011/07/27)

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「“空気を読まない”インドパワーが世界を制す?!」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

数年間インド人技術者と仕事をしました。その間に彼らの考え方という物が幾らか分かった気がします。「自分と身内以外は踏み台にしか見ない」という考え方です。もちろん日本人もその対象から除外される訳ではありません。むしろ、日本人、韓国人、中国人はワンランク下の存在と考えている。幾らこちらが仕事を発注している側であっても、かれらには’お客様’という感覚はありません。それどころか、’仕事をしてあげている’位の感覚です。しかし、仕事の内容は、一旦理解して方向が決まれば凄まじいまでの集中力でこなして行きます。ただし、良い悪いのギャップが激しく、こちらの意図している事を伝えきらないと、できない。やらない。でも金はよこせ。です。まぁ、この辺は中国人技術者にも共通している所ですが、インド人は非常にドライです。(2011/07/27)

「こんなもの(米国大臣ハルが日本に突きつけた要求書、通称ハルノート)を突きつけられたら、どんな小国も銃を持って立ち上がるだろう」とパールハーバー攻撃は米国が呼び込んだものだという意味で批判してましたな、パール判事。■当然、日本が一方的に悪いとしたかった、米国はじめ戦勝国側からは相当ウザがられてました。(苦笑)■空気読むより目の前の事実を大事にする国民なんでしょう。正直、こういうのの方が好きなので、意図的に空気を無視して動くことがよくあります。(2011/07/27)

主張したものがかつ世の中へと移り変わっていく中でインド人の空気を読まずに主張する文化は日本人も見習う所が多くあると感じました。(2011/07/27)

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新谷 美保子 TMI総合法律事務所弁護士