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「我々は無給で経営再建に取り組んでいる」

渦中ピクメディア、現経営陣に聞く次の一手

2011年8月9日(火)

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 「クーポン共同購入サイト」として国内で初めて参入したピクメディア。今年に入り徐々に社員を削減し、ついには8月1日、競合他社であるシェアリー(東京都港区)から掲載クーポンの提供を受けるなど、目下、経営再建中だ。

 販売時間をはじめ様々な制限を設けながらも、「大胆な割引商品」を販売するフラッシュマーケティングの代表格とも言えるクーポン共同購入サイト。こうしたサイトではメールマガジンやTwitter、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのソーシャルメディアを通じて、購入者を集い、割引クーポンが大量に販売している。国内ではグルーポン・ジャパンやリクルート(サービス名はポンパレ)などがしのぎを削っている。この激しい競争の中で、どう再建していくのか。

 先駆者で知名度の高い「Piku」のブランドは今後も継続して残しつつも、6月10日に就任した現経営陣は次なる一手を打ち始めた。ピクメディアの江口文敏社長、松岡隆夫代表取締役、村田崇文営業統括部長に話を聞いた。

ピクメディアの江口文敏社長(左)、松岡隆夫代表取締役(真ん中)、村田崇文営業統括部長(右)

 「Piku」というブランドは、割引クーポンを共同購入する、いわゆるグルーポン系ビジネスに国内でいち早く参入したこともあり、知名度は高い。このブランドを使い、現在、会員になっている35万人の方々に対して何ができるか。我々はピクメディアからの給料ゼロでがんばっている。経営者は1つのコンダクター(指揮者)といってもいい。従業員から人気がなければダメだ。あいつがここまでやっているから俺らもついていくというのが普通の会社だ。社員より真っ先に逃げる経営者にどの社員が付いていくか?立て直しを図る上で経営者が率先して給料を下げなければ誰が付いていくだろうか?

 我々は厳しい状況でバトンを受けとった苦しい立場にある。ただ、市場に成長余地があるという可能性もまた信じて自ら受けとったバトンだ。「経営者」としての意地を見せる。何が何でも立て直しを図ってみせる。2カ月後にはピクメディアが始まって以来、初の単黒となるよう再建を進めている。

 まず、すでに公になっている通り、従来のビジネスは同市場で勢力を伸ばしているシェアリーとの協業する形で継続していく。東京、特に都内に特化した形で、シェアリーから提供を受けるクーポンを販売する。ピクメディア側もまた既存のクライアントを中心にホテルやレジャー案件のクーポンを独自に開拓して販売する。

 電子商取引(EC)も手掛けていくつもりだ。シェアリーから受けるクーポンをどの程度の割合掲載するのかは現在先方と協議中だ。シェアリー側が営業する際にどのようにPikuのことを紹介するのか、クレームの対応はどちら側が請け負うのか、など個別具体的なことを詰めなければならない。また、Pikuとしてもこれまで培ったブランドがある。掲載するクーポンもPikuのブランドに合ったものを選びたい。

 我々が再建において最も注力しているのがもう1つの柱となる新たな枠組みでの展開だ。フラッシュマーケティングを用いたクーポン共同購入市場は国内において形成から1年しか経っていない市場だ。「フラッシュ」とは何かを真剣に考えたとき、今のクーポン市場以外の市場が拓ける。もともと米グルーポンが考え出した現行のクーポン共同購入の仕組みは素晴らしいものがあるが、そのまま日本に導入したからといってすっぽりはまらないことだってある。どう日本流に変えていけるのか、ローカリゼーションがまだまだ可能だと思っている。

 現在進行中なのは、より「隙間」に着目したツールの開発だ。そもそもクーポン共同購入市場で販売される割引クーポンは、店舗側が利用時間を指定するなどして、閑散期を埋めるために用いられてきた。Pikuのクーポンもまた、事前に販売し、店舗側が利用できる時間を設定する形で隙間を埋める役割を持たせていた。ただ、これはリアルタイムに対応できるものではなかった。

 我々はもっともっと臨機応変に対応できるツールを開発したいと思っている。1~3時間の空きができそうな店舗が、当日でもすぐにクーポンを配布できるイメージだ。また、モバイル端末のGPS(全地球測位)機能を使って、渋谷周辺10kmだけに瞬間的なクーポンを配布できれば、飲食店にとっても便利だろう。飲食店は人件費の占める割合が大きい。駅前でビラを配る人件費と比べれば安いはず。決して押し売りするのではなく、プラスに働くサービスを提供していきたい。

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「「我々は無給で経営再建に取り組んでいる」」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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