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ロシア、日本産サンマを忌避

2011年8月11日(木)

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ロシアが、サンマの輸入を日本から台湾へ切り替えつつある。水揚げ高の2割を売っていた日本の水産業には大打撃だ。国内流通価格にも影響を与えかねない。

 「ロシアが台湾の水産加工会社に対して輸入の許可を出した。今年は日本のサンマは買わないだろう」──。

 7月下旬、再起を目指す三陸の水産加工会社の間に衝撃が走った。近年、ロシアは水産加工品の需要が急速に拡大し、日本から多くの魚を輸入してきた。特に目立つのが、秋の味覚の代名詞であるサンマだった。

 「2010年のサンマの流通価格は国内が30円程度(1kg当たり)に対し、ロシア向けは70円近い高値がついた。日本の小売りのように、サイズなどの規格にもうるさくない。ロシアを手始めに、西欧にも売り先を伸ばすつもりだったのに…」。と、三陸最大の水産加工会社である阿部長商店(宮城県気仙沼市)の阿部泰浩社長は肩を落とす。

 ロシアへのサンマ輸出は金額ベースで5年前は約4000万円と、日本からの全輸出量の2%程度(金額ベース)だった。だが、その後急速に伸び、2010年度は40億9000万円と、全輸出量の8割(同)を占めるまでになった。2009年の秋に取れたサンマ約30万トンのうち、約2割がロシア向けだった。

国内価格さらに下落も

 ロシアが、台湾の水産加工企業に許可を出した理由は明快だ。東京電力福島第1原子力発電所の事故による放射性物質の汚染を気にしての対応だ。

 ロシアに水産物を輸出する際は、日本の水産庁だけでなく、ロシアの連邦動植物検疫局に、輸出する水産物の最終加工施設の登録をしなければならない。その認可は厳しく、管理が行き届いている日本企業の独壇場だった。

コメント2件コメント/レビュー

ロシアの処置は当然の事だ。しかし、ロシアがサンマを日本から輸入していたとは知らなかった。オホーツク付近では脂の乗りが悪いと言うことか?閑話休題、台湾からの輸入に切り替えるのは良いのだが、サンマが日本近海を回遊して台湾で採ってるとしたら、やはり放射性物質の汚染の疑いがあるのでは無いだろうか?その辺をどの様にチェックしているのか気になる所だ。(2011/08/11)

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「ロシア、日本産サンマを忌避」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ロシアの処置は当然の事だ。しかし、ロシアがサンマを日本から輸入していたとは知らなかった。オホーツク付近では脂の乗りが悪いと言うことか?閑話休題、台湾からの輸入に切り替えるのは良いのだが、サンマが日本近海を回遊して台湾で採ってるとしたら、やはり放射性物質の汚染の疑いがあるのでは無いだろうか?その辺をどの様にチェックしているのか気になる所だ。(2011/08/11)

残念だが仕方が無い。政府や生産者がどんな手段を講じても風評被害とは言い難い現実が福島にある。福島原発の放射線と汚染水漏れを完全に封じ込めた後、大気と海流が地球を一巡し、東北・関東各地の土壌・大気・河川・近海海水・農水産物の監視(観測)データが一定基準値(地球上に自然に存在する値)に落ち着くまでは世界の信用は得られないだろう。政府や生産者は覚悟して、情報開示に努めるしかない。(2011/08/11)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長