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「ソーシャル」という概念の10年史をふり返ってみよう

SNSからソーシャルグッドまで

2011年8月30日(火)

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 昨年末から今年にかけて、アラブ社会で政変が相次ぎました。チュニジアでは「ジャスミン革命」によりベン・アリー政権が崩壊。エジプトでも大規模な反政府運動によりムバラク政権が崩壊しました。反政府・反独裁の機運は、ほかのアラブ諸国にも飛び火することに。一連の運動を「アラブの春」と総称するメディアが増えています。

 さて一連の反政府運動において「ソーシャルメディア」が果たした役割を指摘するメディアが数多くあります。市民が、フェイスブックなどのサービスを通じて、デモの開催日時などの情報を共有。これが実際の行動に発展したからです。そこで一連の反政府運動を「ソーシャル革命」と呼ぶメディアも存在します。

 これだけ大きな影響力を持ったソーシャルメディアがたかだか10年程度の歴史しか持っていないことに、筆者は改めて驚いているところです。利用者同士のつながりを根幹とするメディアであるソーシャルメディアの創始は、おそらく「ソーシャルネットワーキングサービス(以下SNS)」でしょう。そしてSNSの実質的な始まりについて、筆者は、米国で2002年に始まったサービス「フレンドスター」だと考えています。この見方が正しければソーシャルメディアの歴史はまだたったの9年しかありません。

 ところがこの短い歴史の間に、実に多様なソーシャルメディアに関連する用語が登場しました。具体的にはソーシャルブックマーク、ソーシャルゲーム、ソーシャルグラフ、ソーシャルグッドなどです。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、ソーシャルメディアの関連用語(「ソーシャル」を伴う複合語)について観察してみることにしましょう。

ソーシャルメディア=電子的な社交媒体

 そもそもソーシャル(social)とは、どういう意味の言葉なのでしょうか。一般的な英和辞典では、主に二つの意味を掲載しています。

 第1は「社会の」という意味。この意味に属する表現には、social class(社会階級)、social problems(社会問題)などがあります。総じて「社会の特徴」に注目した概念だと考えればいいでしょう。social classの場合は「社会に階級が存在する」という特徴を語っていますし、social problemsの場合は「社会に問題が起こりがちである」という特徴を語っています。

 実は、第1の意味に属する新語(ソーシャルの複合語)も多く存在します。例えば「ソーシャルビジネス」は、社会問題を収益事業によって解決しようとする考え方。また「ソーシャルベンチャー」はソーシャルビジネスに取り組むベンチャー企業を指します。この分野にも面白い新語が幾つか存在するので、機会があれば紹介したいと思います。

 いっぽうソーシャルには「社交の」という、もう一つの意味があります。この意味に属する表現にはsocial club(社交クラブ)、social dancing(社交ダンス)、social skill(社交術)などがあります。総じて言えば「人と人の交わり」に注目した概念だと言えそうです。

 今回のテーマであるソーシャルメディアも、「社交」や「人と人の交わり」に注目した概念です。漢字に置き換えて「社交媒体」とか「電子社交媒体」と表現してもよいかもしれません。

サービスの色々(1)~SNSの登場

 ソーシャルメディアの歴史は、SNSの登場によって始まりました。これ以降、ネット界ではソーシャル志向、つまり人と人のつながりを支援する機能を持つ多様なサービスが登場することになります。

 ここからはしばらく、SNSを起点に「どのようなソーシャル系サービスが登場してきたのか」について振り返ってみましょう。

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「「ソーシャル」という概念の10年史をふり返ってみよう」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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